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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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619/733

619:目隠ししてあげよう。

「さて、それじゃぴーちゃん、サイズ合わせるから後ろ向いてー」

「ぴゃ」

 雑に作って緩んだり絞めつけ過ぎたりしたら悪いので、ちゃんと当てて大体の所を測っておくとしよう。
 布を当てる時に一度羽をどけるから、アヤメさんの居ない方を向いておかないとね。

「はい、手を下げてじっとしててねー…… っと」

 ぴーちゃんの背後から顔に布を当てていると、頭に乗っていたラキが私の手に飛び乗って肩まで走ってきた。
 特に用はないみたいだけど、乗ってるだけなら危ない事も無いし好きにさせておくか。


「お、ラキ。ほれほれ、こっちおいで」

 少し手持ち無沙汰にしていたアヤメさんが、私の背後から手を伸ばしてラキに乗り移ってもらってる。
 後ろからだと翅が邪魔だし、横から来れば良かったのに。
 いや、別に問題は無かったみたいだから良いんだけどさ。

「結構くすぐったいな……」

「まぁ慣れだよね」

 ラキが手の上を歩いた感覚の話だろう。
 まぁ下半身は普通にクモだし、慣れないとちょっとちくちくするよね。


「よし、オッケー。ちょっと待っててね」

「ぴっ」

 大体の目星を付けて、ぴーちゃんの顔から布を外す。
 お、素早く自分の羽で隠し直したな。
 でもアヤメさん居るの後ろだし、そんな急がなくても大丈夫だよ。

「おー、ラキの顔ってちゃんと見るのは初めてだけど、確かに大人しくしてればすごい美人だな」

「あーうん、お嬢様って感じだよね」

 アヤメさんの声に振り返ってみると、左手に乗せたラキを人差し指で撫でながら観察しているのが見えた。
 普段の大きさだと、ラキの顔なんて一ミリもないだろうからなぁ。
 【視力強化】でも持ってないと、容姿がどうこう言えるほど細かく見ることは出来ないだろう。

 まぁ綺麗なのは確かなんだけど、問題は口を閉じてじっとしていればって事なんだよね。
 その状況が殆どないから、あんまりそういうイメージが無いんだよなぁ。


 それは置いといて、目隠しにゴムを付けてしまわないとな。
 計った幅より少し狭くして、強すぎないゴムを良い感じにぺとぺとと。

「いや、しかしほんと悪いねぴーちゃん」

「ぴー」

 アヤメさんの謝罪に振り返り、笑顔で首を振って「気にしないでー」とお返事するぴーちゃん。
 うん、良い子だ。


「あー、その、申し訳ないついでに一つ試してみたいんだけど……」

「怖い物見たさは後悔すると思うよ?」

 アヤメさんの言いたい事を察して、先手を打って言っておく。
 うん、ぴーちゃんには悪いけど、私たちの目を見て良い事なんて何もないと思うぞ。

「うん、まぁそうだろうけどさ。あ、ぴーちゃんが嫌なら良いんだよ。こっちだって別に、ぴーちゃんを悲しませたいわけじゃないし」

 いくら怖がられるのに慣れてるって言っても、やっぱり嬉しいもんじゃないからねぇ。
 まぁぴーちゃん次第だな。


「ぴー…… ぴ、ぴぅ?」

 声の調子とスキルで伝わる感情から察するに、「私は良いんだけど、本当に大丈夫?」って感じかな?

「ええと、それは試しても良いって事なのか?」

「ぴ」

 アヤメさんの問いに頷くぴーちゃん。
 ……うん、まぁやる前から結果は大体解ってるけど頑張れ。

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