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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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618/676

618:ゴムを頼まれよう。

 お手伝いありがとうという事で、私も近づいてシルクをなでなでしておこう。
 おしごとですからみたいにおすまししてるけど、やっぱり褒められるのはとても嬉しいらしい。
 素直に喜んで良いんだよ?

「同じ足場に立つと、余計にデカく見えるな……」

「ん? あー、まぁ仕方ないよね」

 さっきは飛んでたから、顔の高さは同じだったしなぁ。
 アヤメさんも背は低くないんだけど、やっぱり頭一つ分近く違うからそういう感想にもなるだろう。


「白雪さんは、そこも素敵ですわよね」

「唐突になんなんだよあんたは」

「別に私、威圧感を与えたくてデカいわけじゃないからね……?」

 カトリーヌさんがふわりと飛んで来てよく解らない事を言うので、憶測でツッコんでおく。
 うん、多分そういう意味で合ってるだろう。
 カトリーヌさんだし。


「それはそうと白雪さん」

「ん?」

「こちらの両端を、ゴムの性質を持たせた糸で繋いでいただけますか?」

「ん、別に良いけど…… 何これ?」

 カトリーヌさんがスッと差し出してきた、五センチくらいの幅の白くて細長い布を受け取る。
 ん、結構良い布だな。
 【妖精】が触っても、あんまりガサガサした感じがしないし。

「ぴーちゃん様が両手が塞がったままでは少々飛びづらそうにしておいででしたので、縛らなくても付け外しの出来る目隠しをと思いまして」

「ぴぅ」

 ……あ、ずっとあのままでいてくれたんだ。
 ぴーちゃんは「別に大丈夫だよー」みたいな感じの声で鳴いてたけど、私も翅を動かさなかったら飛びづらいのは体感出来るから、全く問題が無いってわけじゃないのは解る。


「ぴーちゃん、こっちおいでー」

「ぴゃっ」

 私が手招きして呼ぶと、可愛く一声鳴いてからスーッと静かに着地するぴーちゃん。
 なんかきっちり目隠ししたままなのに、見えてるみたいに完璧な着地だったな。

 ちょっと気になって、人差し指を立てた右手をそっと上げてみる。

「ぴっ?」

 ぴーちゃんが疑問形の鳴き声を上げて、少し顔を上げた。
 少し右手を横に動かしてみると、顔の動きもそれに付いてくる。
 羽の先で隠れて見えないけど、あれ多分視線は指先に向いてるよね。


「ぴーちゃん、これ見えてるの?」

「ぴゃっ! ぴー、ぴぁっ?」

 元気にお返事したと思ったら、微妙な感じで声が続いた。

「声の感じからして、目で見えているわけではないが同じ様に感知する事は出来るといった所でしょうか?」

「ぴぴっ」

 あ、カトリーヌさんの答えで合ってたらしい。
 頷いてから通訳ありがとうみたいな感じでカトリーヌさんの肩に頭をこすりつけてる。

 なんかやっぱり、カトリーヌさんの方が理解度が高いんだよなぁ。
 ちょっと悔しい。

 ていうかぴーちゃん、もうちょっと頭上のラキを気にしてあげてね?
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