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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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617/677

617:冗談を咎められよう。

「とりあえず、皆を待たせるのも悪いし降りようか」

「そうだな。あんたの目つきが悪いのは置いておこ……」

 振り向いた背中にからかう言葉をかけられたので、今度は睨んでるぞーとかやろうと思って振り返ったら、既にシルクがお仕置きを始めていた。
 抱いていたアヤメさんを右腕に座らせるように傾けて、左の手の平を背中にぴたりと当てている。
 それ以上言ったらここから突き落とすぞって事か……


「いや待って待って、冗談だから勘弁して。謝るから。死なないって解っててもマジで怖いから」

「シルク、怒ってないから大丈夫だよ。危ないから元に戻そ?」

 流石に怖いらしく慌てて謝罪するアヤメさんを、すました顔で抱き直すシルク。
 ただ脅かしただけで、本気でやるつもりは無かったっぽいな。
 ……まぁ気にせず続けてたらどうなるか判らないけど。

「完全に生殺与奪を握られてる状態で、要らない事言っちゃダメだよー」

 少し離れた位置から見ていたお姉ちゃんが笑っている。
 まぁ確かにただでさえ【妖精】にされるがままみたいな状況の上に、今は足場さえシルク頼りだもんね。
 足場のご機嫌は取っておかないと危ないだろう。


「おーい、机借りてきたよー」

 おや、エリちゃんが腰くらいの高さの小さいテーブルを運んできた。
 いつの間に離れてたんだ。

「そんなのどこから借りてきたの?」

訓練場(ここ)の備品ー。すみっこで休憩する時のために何個か置いてあるんだよ」

 なるほど。
 ……いや、隣にある施設で休めば良いのでは?
 まぁ仲間の訓練を見ながらって事も有るか。


「地面じゃ危ないからねー。ほい、どうぞ」

「ありがとう。悪いね」

「お安い御用さー」

 机を置いたエリちゃんが、アヤメさんのお礼に手を振って離れる。

 確かに地面でやってたら色々と危ないか。
 そこでやってる事は知ってるから気付かずに踏んづけたりって事は無いだろうけど、ラキのサイズまで縮んだら小石が一つ飛んで来るだけで大変な事になるんだし。


「シルク、ありがとうな」

 机の上まで運んでもらったアヤメさんが上に向けて手を伸ばし、意図を察したシルクが頭を下げて撫でてもらいにいっている。
 しかし改めて横から見ると、ぺたんと座った上で更に頭を下げないと手が届かないって、凄い体格差だなぁ。

「お返しは嬉しいけど、あんまりやると力が抜けるから加減はしてくれよ?」

 頭を撫でてもらったシルクが、今度はアヤメさんの頭を指でくりくり撫でている。
 ……あれ、よくお礼言えましたねー良い子良い子ーって事じゃないの?
 なんか小さい相手だと、ちょっと子ども扱いしてる気がするんだけど。
 まぁ冗談みたいなものだろうし、別に良いか。

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