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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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616/729

616:解ってもらおう。

「ん? ああ」

 シルクにクイッと袖を引かれて前を見ると、散らばった光が集まってきていた。
 うん、ちゃんと最大サイズで発動出来てるな。

 シルクが受け止めるために、実体化前の光の向こう側に待機する。
 そういえば乗り物代わりの箱とかカップとか出してないけど、まぁ高い所は平気らしいから大丈夫か。
 ちょっとは怖いかもしれないけど、取り乱すほどじゃないだろう。


「おっと、ありがとう」

 アヤメさんの実体化が終わってゆっくり落下し始めた所を、シルクがふわっと抱き止めた。
 お礼に対して微笑みを返し、いいこいいこと頭を撫でる。
 子供扱いか。

「どこも異常はないかな?」

「ああ、大丈夫みたいだよ」

 手をぐーぱーしてみたり、膝から先をぱたぱたしてみたりして体を確かめるアヤメさん。
 妙に可愛らしい確認ではあるけど、抱っこされてるからそれくらいしか動けないもんなぁ。


「ていうか、私お姫様抱っこってキャラじゃないんだけどな」

 苦笑して頬をカリカリと指で掻くアヤメさん。
 まぁ、そう言いたくなる気持ちは解る。

「それを言うなら私なんて元は対極に居るんだから、気にするだけ無駄だよ」

「ああ…… 確かに同じスケールになってから見ると、あんたかなりデカいな」

「でしょ? そんなのでもちっこくなってたらお人形さんみたいな扱いされるし、大人しく抱っこされてても問題ないでしょ」

「ていうかこの状況だと抱かれてるしか無いんだけどな」

「ああ、それもそうか」

 言ってからそっと下を見て、「おおぅ……」と小さく呟くアヤメさん。
 空を飛べないのにこの高さに居るのは、落ちても死なないのは解ってても流石にね。


「しかし、話には聞いてたけどこれヤバいな。本当に気持ち良いわ」

「そうなんだよねぇ」

 自分を抱っこしているシルクを、むにむに突っつくアヤメさん。
 周りにめっちゃ見られてるのは解ってるだろうけど、完全に開き直ってるな。
 切り替えが早い人だ。

「こりゃ寝かしつけられちゃってるのも、ちょっと解る気がするよ」

「うん、解ってくれれば嬉しい」

 私が子供っぽいだけではないのだ。
 中身が子供みたいな所が有るのは否定できないけど。



「……ていうか失礼なのは承知で一応聞くんだけどさ」

「ん?」

「それ、睨んでないんだよね?」

「……うん。最大まで中和してこれだよ」

 同じスケールに縮んで、改めて私の目付きの悪さを認識したらしい。
 まぁ言いたい事は解るけど、これでもかなりマシにはなってるんだぞ。
 だってアヤメさん、ちゃんと普通に話せてるもん。

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