挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

615/676

615:要望を追加しておこう。

 まぁアヤメさんの言う通りどうでも良い事だから、無駄な事考えてないで始めるとするか。

「あ、ついでにもう一つ」

「おいおい、何個あんだよ。まとめて言っとけって」

 更に言う事が有ったらしいアヤメさんに、物理組のお兄さんが笑ってツッコミを入れる。
 まぁもっともではあるんだけど、私も変な反応して遮ったりしてる気がするから何も言えない。


「忘れてたんだから仕方ないだろ。で、縮めた後のラキとの一戦目なんだけど」

「うん」

 言うまでも無く更に(・・)って事だな。

「多分、っていうか確実に一瞬でぶっ壊されるだろうから、魔法を受けに行くのはそれを治してからにしてくんない?」

「あ、うん。解った」

 放っといてもゆっくり治るけど、【妖精吐息】で吹いた方が治りが早いもんね。
 自分で回復魔法が使えるならともかく、アヤメさん前衛物理職だし。
 いや、そもそも回復魔法も効くのか怪しいけどさ。

 確かにラキって普段からカトリーヌさんに結構無茶してるし、本気でやっても壊れないおもちゃなんて手に入れたら無邪気にエグい事しそうに見えるよね。
 まぁ流石に知ってるアヤメさんが相手だし、最低限の加減はするだろうけどさ。
 ……お姉ちゃん相手だと判らないけど。

 ていうか本当に壊す気でやったら、同じサイズ相手でも壊せちゃいそうなのが怖い。
 いくら百倍以上伸ばせるって言っても、ラキなら糸で地面に貼り付けてから引っ張っちゃえば済む話だし。
 縮んだ影響でいろんな耐性がついてるはずだけど、ラキの消化液や毒液ならその防御を貫いてきそうな気もする。

 これもある意味、一種の親バカ的考えなんだろうか。
 まぁ別に良いか。ラキちゃん強いし可愛いし。


「おいおーい、弱気なんじゃねーのー?」

 アヤメさんの要望を、さっきのお兄さんが茶化していく。
 うん、まぁ言葉だけ聞けばそうだろうけどさ。

「じゃああんた、本気のラキと同じ条件で戦って勝てると思うのか?」

「あっはっは。無理に決まってんじゃん。こないだの見てたけど、反応も出来ずにボコられるだけだよ」

「じゃあ言うんじゃないよ」

 アヤメさんの抗議に、笑って手を振るお兄さん。
 そこまで軽く負けるって言えるのは、あんまり気にしないタイプなのか本来のサイズなら負けないっていう余裕からなのか。
 この人の場合、多分どっちもっぽいな。
 いや、全然知らない人だから今の態度だけ見ての感想だけどさ。



「んじゃよろしく」

「はいはーい。動いちゃダメだからねー」

「解ってるよ。また破片でも口に入ったら、堪ったもんじゃない」

 【神隠し】を発動して準備状態になりながら一応の注意を告げると、苦笑したアヤメさんから冗談交じりの返答が。
 まぁあの状態にこんな大勢の前でなりたくはないだろうから、半分は本気だろうな。

「おー、なんか光ってる」

「ああ、確かにちょっと冷たいな」

 光った手でおでこをぺとりと触ると、小声で感想が返ってきた。
 頭を揺らさないために、口の動きも最小限にしてくれてるんだろうな。


「おー、すごいすごい。なんか綺麗だねぇ」

「あれ生きてんの?」

 光に包まれて一旦散らばったのを見た人たちが、口々に感想を漏らしているのが聞こえる。
 うん、まぁ解体されてる様なもんだし、死んだかと思うのは解る。

 あ、落ちた服を素早くレティさんが回収してる。
 服を畳むの、綺麗で速いなぁ。
 ていうか本当にぴったりだな、あの箱……

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ