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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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609/679

609:興味を持たれよう。

「あ、ごめん白雪。ちょっと良いか?」

「ん?」

 離れて行く途中でアヤメさんに呼び止められた。
 人形用の糸かな?


「どしたの?」

「ほら、こないだラキが皆の人形相手に実力を見せつけてただろ?」

「うん、張り切ってたね」

 あ、ぴーちゃんの頭の上で誇らしげに胸張ってる。

 まぁそうは言っても、全然本気じゃなかったっぽいけど。
 かなり余裕な感じが有ったしね。

「それでちょっと気になってさ」

「ん? どういう事?」

 それだけじゃなんで呼び止めたのか解んないよ。


「いや、同じサイズならどれだけ強いのか、一回手合わせしてみたいなーってさ」

「えーっと…… それはラキと同じくらいに縮めてほしいって事で良いのかな?」

「まぁ、平たく言えばそういうお願いなんだけどさ」

 ……物好きだなぁ。
 そんな強さを追い求める武道家みたいな事を言う様な人だったっけ?
 まぁのんびりやるって言ってても、一応前衛としてのレベルアップはしたいって事なのかな。


「MPの消費量を考えたら結構無茶な事言ってると思うけど、頼めないかな?」

「いや、それは問題無いから良いんだけど……」

 普通の人なら枯渇しちゃうような消費でも、結晶(お弁当)さえ有ればすぐに補充出来るし。
 ていうか今のこれから魔法を撃ってもらうってタイミングなら、お弁当食べなくてもある程度は回復するし。

「解ってると思うけど、小さくなるのって私のサイズでさえ結構怖いよ?」

「あ、そこは多分大丈夫。ゲームでなら色々やってるから、巨人の群れと戦う様なのも有ったし。まぁそっちは小さくても戦える力が有ったから、気持ちの上では大分マシだったんだろうけどな」

「こっちだと見た通りの力しかないもんねぇ」

 何とかなるかどうかっていう認識は、結構怖さに関わってきそうだよね。
 まぁ慣れてないよりはかなり良いだろう。


「あ、あと高い所とか大丈夫?」

「それも問題無い。絶叫マシンとかも好きだしな」

「それは関係有るのかな……」

 まぁ激しい動きを恐れないって事ではあるか。

「言ってみただけだよ。というか、最初から着地点に頭を置いてからにすれば良いんじゃないか?」

「まぁそうなんだけどね。一応何が有るか解らないじゃない?」

「それもそうか」

 もしかしたらアクシデントで吹っ飛んだり落ちたりするかもしれないし。
 とはいえ、もしそうなったらラキが助けてくれるだろうけどさ。



「まぁ私は別に構わないし、ラキもやる気満々みたいだね」

 ぴーちゃんの頭の上で暴れるわけにはいかないからか、足は固定したままでめっちゃパンチの素振りしてるし。

「あー、とりあえず手加減無しでって言いたい所だけど…… 多分一回やったら『ごめんなさいやっぱり手加減してください』って言う羽目になるんだろうな」

「かもねぇ」

 動きが見えないレベルで速過ぎるし、単純な腕力だって二十倍以上の大きさのカトリーヌさんを引きずっていけるくらいにとんでもないし。
 まぁ試しに一回、本気でやってみてもらうのは良いんじゃないかな。


「ただ、それでも一つだけ問題が有るんだよねぇ」

「ん?」

「ぴゃっ!」

 私が苦笑しながら呟くと、ぴーちゃんが自分の事だと察したらしい。
 羽の先で顔の上側を隠して、笑顔で「これなら大丈夫だよね?」って言ってくれてるっぽい。

「えーと、その、ごめんね?」

「あー…… 大丈夫だよって言ってやりたいんだけど、話を聞いてたらちょっと自信が無いな」

「ぴっぴっ、ぴぅー」

 「いいのいいの、慣れてるし仕方ないからー」と少しだけ寂しげに頷くぴーちゃん。
 うん、その気持ちは良く解る。本当に。

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