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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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606/676

606:連行されよう。

「えっと、何か問題が有ったんですか?」

 あ、お姉ちゃんが聞いてくれた。

「ああ、こちらは許可を取ったと言っていますが、それは中央広場(ここ)以外の話でしてね。ここでの移動販売は、露店商達への営業妨害の様なものですから」

「あ、なるほど……」

 あぁ、そういう事か。
 この辺は食品の屋台ばかりとはいえ、少し離れれば猫さんが売ってる様な薬品や飾り箱とか瓶を売ってる店も一杯有るもんね。
 その目の前をこっちを買えーって歩き回ってたら、縄張りを荒らしてる様なものだろう。

 ご飯エリアにはほぼ無いけど、こっちはこっちでみんな食事をしに来てるわけだし。
 今回は物珍しさなのかなんだなんだって感じで見られてたけど、いつもやってたら邪魔だなあって思われても不思議じゃないよね。

 ていうか衛兵さん、猫さん相手とは違って丁寧だな。
 野性的な風貌の若いお兄さんだから、常時そんな感じかと思ったよ。
 やらかしてない相手だからかな?


「ほら、さっさと片付けろ」

「片付けますけど…… うぅ、見逃してくれたりは……」

「寝言をぬかすな。終わるまで待っただけ良いと思え」

「あ、結構優しい」

「お客さんの側に非は有りませんので」

 お姉ちゃんの感想に、にこりと笑顔で答える衛兵さん。
 ああ、レティさんが買うそぶりを見せてたから、さっきまで近くで見てたのか。
 要らないよみたいな感じだったら、すぐに出て来てたんだろうな。

 ていうか笑顔ではあるけど、「お前に対する優しさは持ってないけどな」って気配を猫さんの方に飛ばしてる感じがすごいぞ。
 まぁ実際その通りだろうけど。


「準備出来ました」

「おう」

 しょぼーんとした顔で申告する猫さん。
 頭の上の耳がぺたんってなって、しっぽも力無く垂れさがってるな。

「行くぞ」

「世間は厳しい……」

「やかましい。ルールを守らんお前が悪いんだろうが」

 猫さんのつぶやきをバッサリ両断する衛兵さん。
 うん、まぁそれはそうだよね。


「うぅ、逃げられるものなら逃げたいよぅ」

「せっかく取れた許可まで無くしても良いなら、試してみたら良いんじゃねぇか?」

 歩き始めてすぐにぼそっと出てきた猫さんの言葉に、衛兵さんが呆れた顔で返す。
 商売の違反で捕まったのに、反省してないって行動で示したらそうなっても仕方ないよね。

「それは困るっていうか、どうせ逃げ切れないもん……」

「解ってんだったらキリキリ歩け。俺はもう勤務終わりなんだから、残業させんじゃねぇよ」

 NPCの人達、みんなやたらと強いからなぁ。
 不意を突いて走り出せたとしても多分即座に捕まって、再度逃げられない様にロープか何かで繋がれるのがオチだろう。

 ていうか衛兵さん、ちゃんと交代制なんだな。
 まぁ普通に考えたら当たり前か。

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