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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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605/678

605:お代を支払おう。

「ほい、おしまいっと」

 七本全部に注ぎ終わり、キュッと栓をしながら猫さんが言う。
 しかし妙に手際が良いなぁ。
 いや、良い事だけどさ。

「紐はそちらの紅白の物をお願いします」

「はーい」

 猫さんが箱を閉じたのを見計らって、レティさんが紐を指定する。
 そういえばさっき、それだけ言ってなかったな。


「はい、それでは…… あ、どうも」

 猫さんは多分合計金額を言おうとしたんだろうけど、レティさんがお金を台の上に置こうとしているタイミングと被ってしまっていた。
 なんかお互い微妙に気まずいというか、「あらら」って感じになってるぞ。

「確認をお願いします」

「五、十の……」

 レティさんが代金を一通り置き終わり、猫さんが銅貨の山を数えていく。
 ちゃんと一山が十枚なのを確認してから、ちゃちゃっと数えていってるな。


「はい、確かに。ではこちらをどうぞ!」

「ありがとうございます」

「こちらこそ、ありがとうございましたー」

 お金を数え終わった猫さんが箱を差し出し、レティさんがお礼を言って静かに受け取る。
 ていうかそういえば、いつの間に食べ終わってたんだレティさん。

 この人、隠密系のスキルは持ってないはずなのに、たまに気配無く動くよなぁ……
 単純に動きが無駄なく綺麗だから、自然過ぎて気付かないのかもしれないな。



「いやー、貴重な売り上げですよー」

 背負っていた箱などをごそごそと鞄にしまいつつ、嬉しそうに言う猫さん。
 どう見ても鞄より箱の方が大きいけど、入り口さえ通れば何とかなるんだよね。

「ほう、それは良かったな」

「……んげっ」

 ん、いつの間にか衛兵のお兄さんが近くに来てた。
 ていうか猫さん、なんだその声は。


「俺はこの間も言ったよな?」

 ん、猫さん何かやらかしちゃってるの?

「いやその、ちゃんと今度は許可取って……」

「ほほー。しかし役所でも聞いたはずなんだがな」

「え、あ、えーと…… その……」

 しどろもどろになって目が泳ぎまくる猫さん。
 何で叱られてるかは知らないけど、素直にごめんなさいした方が良いんじゃない?

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