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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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600:投げつけておこう。

 おや、開けていった小箱の中身、瓶は入ってるけど中身が無いぞ?

「空っぽじゃん」

「あ、中身は箱と瓶と種類を選んでもらって、それから詰めるんだ。中身のサンプルはこれ」

 そう言って鞄から小瓶を取り出す猫さん。
 最初から出しておけば良いと思うよ。
 あ、その説明するためにあえてツッコませたのかな?


「ふむ、質はなかなか良いですね」

「今はまだこのくらいが限界なんだよねー。というわけで、売りはこっちの箱と瓶なの」

「薬屋っていうならそれはどうなの……?」

 お姉ちゃんが困惑している。
 うん、まぁそりゃそうだよね。


 おっと、ちゃんとポチにも食べさせてあげないと、離れてるからって仲間外れになっちゃうよ。
 私がお話してるわけじゃないし、居なくても問題無いよね。
 下に行くだけだから、離れるわけじゃないし。

「シルク、三本くらい取ってくれる?」

 私の言葉の足りない指示に従い、ちゃんと麺を掴んで私の手に置いてくれるシルク。
 いや、まぁあの瓶三本とか乗せられたら潰れちゃうと思うけど。

「それじゃちょっと…… カトリーヌさん?」

 なんかカトリーヌさんが口を小さく開いてこっちを見ている。
 なんのつもりだ。


「さぁどうぞ」

「いや、どうぞじゃなくてさ、っと」

「ありがたく頂きます」

「んもー…… そういうのはシルクにお願いしてよね」

 私からの給餌の順番待ちをしていたらしいので、麺を一本手に取ってからビターンと顔に投げつけておいた。
 プレイヤー相手にあーんとか流石に無いでしょ。

 いや、普通に考えたら人の顔に焼きそば投げつけるってのも、そうそう無いはずなんだけどさ。
 しかも感謝されるし。
 まぁそこはカトリーヌさんが相手だから、仕方ないよね。


「というわけでシルク、ちょっとポチの所行ってくるから、この変な人は任せたよ」

 何がというわけなのかはよく解らないけど、お願いしておく。
 言っておかないと抱っこのままポチの所まで連れて行かれそうだしね。

 その「えー」って顔と感情は、一緒に行きたいからなのかカトリーヌさんの相手が疲れるからなのか。
 ……まぁ多分前者だろう。うん。
 カトリーヌさんの趣味につき合わされるのはともかく、お世話に関しては世話が焼ければ焼けるほど喜ぶ子だし。



 さて、シルクから降りて地上に向かうか。
 お姉ちゃん達はなんだかんだで、ちゃんと猫さんの商品を見てるんだな。

「これ、箱によって何が違うんだ?」

「大きさで瓶の入る本数が違うのはもちろんだけど、一番の違いは装飾だね。贈り物なら見た目も大事だよ!」

「ふむ、確かに箱もなかなか良い物…… と言いますか手作りの様ですが、お薬より箱の完成度の方が高くありませんか?」

「手先の器用さには自信が有るんだ。……調合はなかなか上達しないんだけど」

 いや、確かに売りって言ってたけど、本当に薬屋としてどうなんだ。
 営業して回る前に、もっと修行した方が良いんじゃないか。
 あ、単にご飯食べてたら欲しがってそうな人が居たから、それならばって出てきたのかな?


 ……おおう、ポチが期待に満ちた目でめっちゃこっち見上げてた。
 これ、忘れてたら凄く悲しそうな顔されてたかもしれないな。
 危ない危ない。

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