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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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596/679

596:直接食べさせてあげよう。

「ともかく、面白そうだと思った事は事実ですが」

 あ、認めた。

「ジェイさんでしたら何とかしていただけるかもしれない、と思ったから勧めた事もまた事実です」

 うん、あそこは何が有るか解らないっていうか、どんなおかしな物が出てきても不思議ではない場所だもんね。
 「乗る事が出来る動物」くらいだったら、実験用だろうけど何匹か居るんじゃないかな?

 ……あのネズミみたいに、巨大化させられた動物も居るかもしれないし。
 あの子の種類も元のサイズも解らないけど、少なくとも二倍以上にはなってたんじゃないかな。
 ドブネズミとかだと元々二十センチはあるらしいけど、あれは多分五十はあったよね。
 私から見たら五メートルだけど。

 いや、実は元々巨大な魔物で、サイズは変わってないって可能性も有るけどさ。
 普通に考えたらそっちなんだろうけど、扱ってたのがジェイさんだもんなぁ……


「それ、割合で言うと何対何くらい?」

「……六四といった所ですかね」

 お姉ちゃんの質問に、一瞬の間を置いて答えるレティさん。
 いやいや、面白そうの方が多いのか。

「いや、あんたの事だから八はあるだろ」

「いえいえ、そんな事はありませんよ。多く見たとしても七ですね」

 アヤメさんのコメントに、笑顔で首を振るレティさん。
 とりあえず、七でも割と酷いと思うよ?



「ん?」

 なんか今、一瞬ぴーちゃんがこっち見てたような。
 普通なら別におかしな事じゃないんだけど、私が気付いて視線を移したら同時に逸らされた。
 なんだろう?

 何かお願いが有るなら言ってくれれば良いのに。
 何でも聞くわけじゃないけど、ちょっとした事ならいつでも構わないぞー。


 んー、ご飯時にちらっと見てきたって事は……
 私から直接欲しいのかな?
 ちょっと試してみよう。

「ん」

 まともに喋る事が出来ないので、置いてある麺を見ながら物を摘まむ形にした手をシルクに見せる。
 なんか少しだけ渋る気配を感じたけど、ちゃんと渡してくれたな。
 手が少し汚れちゃうから後で洗う手間を増やしちゃったけど、まぁそこはお仕事が増えたーって喜んでくれるだろう。
 うん、一応ごめんって思っておくけど。


「ん、んーん」

 受け取った麺を半分の五センチくらいに千切って、口を閉じたまま「はい、ぴーちゃん」と言って差し出してみる。

「ぴっ!」

 あ、めっちゃ笑顔になった。
 どうやら正解だったらしいな。

 ぱくりと半分くらいの所をくわえたので、むにーっと人差し指で麺の端を押して、残りを口の中へ押し込んでいく。
 ……こら、指先を舐めようとしないの。
 ちょっとソースがついてるのは確かだけどさ。


 それを見て、ぴーちゃんの羽の上から全力でアピールしてくるラキ。
 大丈夫大丈夫、心配しなくてもちゃんと上げるから。

「んーんー、んーんん」

 「はいはい、ラキもね」ともごもご言いつつ、麺の端を摘まんで角を小さく千切る。
 そのままだと、麺の太さがラキの顔よりも大きいからなぁ。

「んー」

 小さな欠片を指先に引っ付けてラキの前に差し出すと、素早く両側から指を掴んで、指先から直接食べに来た。
 そんな急がなくてもひっこめないから、落ち着いて食べなさい。

 ……慌ててうっかり噛まないでね?

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