挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

595/679

595:こっそり見られよう。

「それ、妖精さんスレに書いてあったのか?」

「うん。ユッキー、今度は何やらかしたのかなーって思ってた」

 確認を取るアヤメさんと、若干失礼な事を言うエリちゃん。
 まぁ頻繁にやらかしてるのは間違いないし、文句言えないんだけど。

「大体事実だけど、送り込んだのは白雪じゃなくてそこの悪魔だな」

「あ、そうなんだ」

「酷い言われようですね」

 アヤメさんの説明に、レティさんが心外だという表情になる。
 ……いや、なるっていうか作ったって感じだな。
 なんか本心じゃないっぽいし。


「私は困っている方に手を差し伸べただけですよ?」

「弱ってる奴の心の隙間に囁いたの間違いだろ?」

「あー」

 レティさんの言葉にアヤメさんが反論し、お姉ちゃんが頷いて納得している。
 うん、まぁ確かにそんな感じだったと言えなくもない。

 むぅ、会話に参加しようにも口を開けると麺が差し込まれる。
 まぁ飛び火してこない限り、黙って眺めてれば良いか。
 要らない事言ったら墓穴掘るだけって気もするし。


 ……ていうかエリちゃん、自分で話を振ったんだからそっちに集中しようよ。
 なにこっそりこっち見てんのさ。

 いや、これ見てるの隣のぴーちゃんだな。
 ぴーちゃんっていうか、多分ぴーちゃんの口とラキ。

 ぴーちゃんはシルクに差し込んでもらった麺をもぐもぐして、柔らかくしてちょっとだけ舌の先に乗せてから、羽に乗せたラキに食べさせてあげてるからね。
 それを盗み見てるんだろう。


 ……これはどの視点で見てるんだろうな。
 食べさせてあげてるぴーちゃん側ではないだろうから、美味しく食べられてる麺を羨んでるのか、ぴーちゃんのお腹に入るところだった物を食べてるラキを羨んで、自分にも分けてほしいと思ってるのか。
 単純に小っちゃいラキがぴーちゃんの口元でもぞもぞしてるのを見て、あのサイズの差なら飲み込んでもらう事も出来るだろうなーとか思ってるのか。

 いや、うん、考えておいてなんだけど、心からどうでも良いと思えるな。
 チラッと見つつも話はちゃんと聞いてるみたいだから、何も言わずに放っておこう。
 下手にツッコんだりしたら、またエリちゃんのペースに持って行かれそうだし。



「まー私長い付き合いじゃないからレティちゃんの事そこまで知らないけど、でも『大丈夫だ』って思ったから勧めたんでしょ?」

 長い付き合いじゃないどころか知り合ってすぐだし、話もそんなにしてないよね。
 まぁ普通に近くで話してるのを聞いてるだけでも、レティさんが良い人だってのはすぐ判るだろうけどさ。
 アヤメさんをイジる時(基本的)以外(には)

「そうですね。シャルロットさんはきちんとした方ですから、先方に問答無用でおかしな事をされる様な態度は取らないと思いましたので」

「おかしな案を持ちかけられて、コロッと乗せられてたらどうする?」

「そこは自己責任です」

 アヤメさんのからかい半分の言葉を、サラッと黒い笑顔で流すレティさん。
 まぁ確かにそうかもしれないけどさ。


「それに流石に取り返しのつかない様な事態には、そう簡単に陥る事は出来ない様にされているでしょうから。……一般の種族はですが」

 レティさん、ぼそっと嫌な一言を付け加えないでよ。
 確かにレア種族組は、色々と綱渡りな所が有るけどさ。

 町から追い出されるだけでも【妖精】なら詰みだし、【吸血鬼】も日中に放り出されたら何回死ぬか判ったもんじゃないな。
 棺桶の蓋をうさキックで蹴り飛ばすだけで即死だもんね。
 あれって中から押さえておけるのかな?

 夜中の内に痛いのを我慢しつつ素早く穴を掘って地底に逃げれば、少しはチャンスが有るだろうか。


 あ、【樹人】はむしろ最初から外の方が動きやすいのかな?
 外なら石畳の心配とかしなくて良いから、ゆっくりだけど普通に歩けるし。。
 攻撃に使う根っこだけは早いし体の耐久力もあるだろうから、序盤の敵なら私たちと違って問題無く対処出来るだろうしね。

 それを考えると【樹人】はまだマシな仕様なのかな?
 言うまでも無く、普通のプレイをしたい人から見れば問題外だろうけど。
 単に他が酷すぎるだけだ。


 ……ていうか町から追放されるっていうのは、「だけ」ってレベルの出来事じゃないな。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ