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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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594/676

594:お店を決めよう。

 呼び込みを適当にあしらいつつ歩いていくアヤメさんが、焼きそばの様な物の屋台で足を止めた。

「ん、それじゃ今日はここで」

 屋台のおじさん、小さくガッツポーズ。
 うん、まぁ良い稼ぎだよね。

 ていうか他の屋台の店主さん達、私たちが店を決めた瞬間に通常営業に戻らないでよ。
 【妖精】仕留め終わった外の魔物じゃないんだからさ。


「ん? おおう」

 アヤメさんの頭から離れたシルクが、先に【妖精】用の台に行くのかと思ったら私の背後に引っ付いてきた。
 ああ、そのまま抱っこして運びたいのね。
 はいはい、恥ずかしい気もするけど今更だもんね。

 アヤメさんが人数分とおまけの私たちの分を注文している間に、シルクと私を追いかけてぴーちゃん達も台へ飛んで来た。
 ポチは屋台の横に伏せて、待ちの姿勢に入ったな。

 あ、早速撫でたそうに見られてる。
 せめて食べた後にしてね?
 まぁ後だとあんまり時間無いと思うけど、食べる邪魔になっても困るし。

 ……ていうかカトリーヌさんは、隙あらば召喚獣と同じポジションになろうとするよね。
 いや、まぁ今は単にシルクにお世話されたいだけかもしれないけどさ。
 ぴーちゃんの反対側で座ってるだけだし。



 十センチくらいに短く刻まれた麺の束が水と一緒に台に置かれて、シルクがそれを私の口に運んでくれる。
 うん、やっぱりお世話されるのは楽で良いなぁ。
 ……恥ずかしいって事を除けばだけどね。

 あと堕落してる感が凄い。
 私が自分やってる事って、体の下のぷにぷにぼでーを楽しみながら口を開け閉めしてるだけだし。
 お水の催促さえ要らないから、本当にただ噛んで飲むだけだもんなぁ。

 現実でこんな甘やかし方されてたら、抱っこや自転車のかごに乗ってお散歩してるわんこみたいにぷくぷくになっちゃうよ。
 いや、その分普通に運動すれば良いだけだろうけどさ。

 ていうか流石に現実じゃ恥ずかしすぎて無理だわ。
 こっちの体だと可愛いもの扱いだからまだ諦めがつくけど、私は本来「可愛い」の対極に居る存在だし。

 顔と行動のあまりの落差に、怖いのも忘れて三度見くらいされそうだよ。
 そして我に返って逃げられそう。


「んー、ところでさー」

「んむ?」

 自分の分の焼きそばを食べつつ唐突に喋り出すエリちゃんと、口に入った状態のままで聞き返すお姉ちゃん。
 せめて飲み込んでから普通に返事しようよ。

「帰る途中に携帯で掲示板見てたら、なんか『小っちゃい子を危険な場所に送り出した』みたいな事書かれてたけど何やったの?」

「……あー、シャルロットさんの事かな」

「ああ、小っちゃい【騎兵】の子だっけ。おっと、小っちゃいって言わないでって言ってたか」

 本人がいなくても律儀に訂正するエリちゃん。
 いや、というかそんな事書かれてるのか……
 まぁ仕方ないか。事実だし。

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