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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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592/679

592:連行されよう。

「とりあえず、その手を離そうか」

 若干引きつった笑顔でお姉ちゃん達の方へ歩いていきつつ、ぺこりぺこりと私たち全員に軽く頭を下げて挨拶する鬼のお姉さん。
 あ、怒ってても地味に礼儀正しい人だ。

「やです」

「良いから離せって。狐さんに迷惑だろ?」

 魔人さんの肩に手を置いて説得する鬼さん。
 手を置くって言うかしっかり握ってるな。
 ちょっと痛そう。

 いやー、まぁちょっとくらい怒っても仕方ないよね。
 むっさいでまとめられたけど、鬼さん別にあの大工さんみたいに筋肉って感じじゃないし。
 【鬼人】だからでっかいだけで、むしろ普通にスタイルの良いお姉さんだもん。
 いや、別に他の人も言うほどじゃない感じではあるけど。


「だって離したら連れて行かれるじゃない」

「私のしっぽを命綱にされても、ちょっと困るんですけど……」

「うう、そう言われると離すしか…… あ、ありがとうございました。気持ち良かったです」

 悲し気な顔で手を離したと思ったら、普通にお礼言ってるし。
 割と余裕あるな。


「よっ、と」

「おふっ」

 あ、肩に担がれた。
 勢いよく行ったせいかお腹が圧迫されて、微妙に変な声っていうか息が漏れてたな。

「それじゃ、ちょっとあっちでお話しような。あ、お邪魔しました」

 魔人さんを担いだまま私たちに再度頭を下げて、そのまま離れて行く鬼さん。
 律儀だな。

「たすけてー」

「お前が悪いんだろ。しっかり絞られてこい」

 魔人さんが担がれたままおじさん達に助けを求めるも、にべもない反応。
 まぁ二人もむさいって言われてるしね。


「あれ大丈夫ですか?」

「うん。ああ見えてあの二人、すごく仲良いからね」

「どっちかっつーと力関係は担がれてる方が上だしな」

 一応って感じでアヤメさんが聞いてみると、問題無いとの返答が。
 いつもの事なんだろうか。

「ていうか、一緒に行かなくて良いんですか?」

「大丈夫だよ。たまたま今は集まってただけで、俺ら町では自由行動だから」

「あれもいつもの事だしな」

 合ってた。
 まぁ別にパーティー組んでるからって、ずっと一緒に動く必要は無いよね。
 連絡手段は有るんだし、あらかじめ集合時間を決めておけば問題無いし。

 ていうか今日はもう外に出て帰ってきたんだろうから、やることやってログアウトするだけだろうしね。
 いや、あえて夜に出る人も居るかもしれないから、確定では無いけどさ。


「さて、俺らも行くか」

「じゃあね」

 軽く頭を下げて離れて行くおじさんと、手を振るお兄さん。
 私は小さくて見づらいしいつも通り手をぶんぶん振っておこう。


「いやー、唐突に来て唐突に去って行ったねぇ…… ってなんで続きをやるのレティちゃん」

「途中でしたので」

「いや、別に良いだろ……」

 お姉ちゃんが感想を呟いている所にスッと近寄って、しっぽのブラッシングを再開するレティさん。
 半端に終わらせてると気になってしまうんだろうか?
 でももう屋台エリアは目の前だし、やる時間無いと思うよ。

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