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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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591/729

591:ちゃんと確認されよう。

 モフる事を許された魔人のお姉さんの顔がパッと輝い……たと思ったら少し曇った。
 どうしたのかな?

「えっと、その、本当に良いの? 流れで断りづらくなったとかだったら、やっぱり無しって言っても良いのよ?」

 あ、誘惑に負けて初対面の相手をモフろうとはしたけど、思ったよりちゃんとした人だった。
 確かに少し嫌って言いづらい空気にはなってたかもしれないしね。

 まぁ実際、ゲームの中だから自分の本当の体でもないししっぽっていう現実には無い部位とはいえ、全然知らない人が体に触らせてくれって言ってきてるんだもんね。
 おまわりさん呼ばれてもおかしくない行為ではある。


「あー、大丈夫ですよー。嫌なら嫌ってちゃんと言いますから」

「そう? それじゃありがたく触らせてもらおうかな」

「ただ別に進んで触られたいってわけじゃないんで、順番待ちで並んだりしないでくださいね?」

 微妙に距離が縮まっていた周囲の人たちに、釘を刺しておくお姉ちゃん。
 なんていうか私の時もだけど、流れに便乗して遊ぶ人が多すぎるだろう。
 まぁそんなノリの良い人が多いから、夕方の集会で一杯撃ってもらえるんだけどさ。

「出遅れた……」

「いや、お前は自分ので我慢しとけよ」

 ……というかなんで何人か自前でモフれる獣人が混ざってるんだ。
 やっぱ自分のをモフっても何か違う感じなのか。


「なんだかずるいって言われそうだけど……」

 苦笑しながら左手を差し出して、レティさんにぽふっとお姉ちゃんのしっぽを乗せてもらう魔人さん。
 恐る恐る右手を乗せ、ゆっくり撫でていく。

「おー、ふかふか」

「普段はもっと柔らかいんですよ」

「いやレティちゃん、普段そんな触ってないよね?」

「見れば判りますので」

 お姉ちゃんのツッコミをさらっと流すレティさん。
 うん、まぁレティさんならそのくらい出来そうっていう、よく解らない信頼感は有る。



「あぁ、癒されるー…… 私も狐さんにしてこようかなぁ」

「いや、そんな理由でリセットされたらマジで困る」

 おや、いつの間にか近くにお兄さん……おじさん?
 まぁ微妙な歳に見える男の人が。
 魔人さんの仲間の人だろうな。

 後ろにもう二人、羊のお兄さんと鬼のお姉さんがついてきてるのもパーティーメンバーなんだろう。


「すまんな、うちの仲間が迷惑かけて」

「いえいえ、迷惑なんて程の事でもないですよ」

 おじさん……で良いか。失礼かもだけど口には出さないし。
 そのおじさんがアヤメさんに謝罪して、アヤメさんが笑って手を振って返す。

 それアヤメさんが判断して良いのか?
 いや、まぁお姉ちゃんから文句が飛んでこないんだから、問題無いって事なんだろう。


「あー、ずっともふもふしてたい……」

「いや、流石にそれは困りますけど」

 癒されてるらしいお姉さんの呟きに、お姉ちゃんが笑ってツッコむ。
 本人だけじゃなくて、周りもみんな色々と困ると思うよ。

「癒しが足りないのよー。うちの仲間、むっさいのばっかりで……」

「あぁん?」

「……あ」

 おそるおそる振り返って、鬼のお姉さんの顔を見る魔人さん。
 うん、まぁうん、がんばれ。
 癒された分が帳消しになるかもしれないけど。

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