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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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590/673

590:モフって見られよう。

 お姉ちゃんにモフモフされ続けているエリちゃんを先頭に、屋台エリアを目指して歩いていく。
 ん、なんかレティさんが静かにお姉ちゃん達の背後に……

「うひゃっ!?」

「ほぁっ!?」

 あ、しっぽを両手で掴んだ。
 いや、掴むってほど力は入れてないっぽいな。
 包む様に持ったって感じか。

 ていうか何やってんのレティさん。
 なんかお姉ちゃんがびっくりして手に力が入ったのか、エリちゃんにも二次被害出てるじゃないの。


「確かに、普段より少々毛ヅヤがよろしくないですね」

 エリちゃんの後ろを歩きながらグイッとお姉ちゃんのしっぽを持ち上げて、ふむふむと観察するレティさん。

「びっくりしたぁ…… っていうかレティちゃんの手つきに全く遠慮が無いんだけど」

「まぁあんたも人の耳をいじくりまわしてんだし、文句は言えないんじゃないか?」

 そう言うアヤメさんはアヤメさんで、すっかり遊ばれる側になっちゃってるけどね。
 慣れてきたのかシルクが上手に加減してるのか、気になるほどの刺激は来てないみたいだな。
 ウサ耳を両手で外側から押さえて、ぽふぽふと自分の顔挟んだりしてる。
 なんか羨ましいぞあれ。気持ち良さそう。

 ……というかレティさん、普段の毛並みをしっかり認識してるのか。
 ペットの飼い主なら立派なんだろうけど、一緒に遊ぶ仲間としてはどうなんだ。

 いや、多分私も人の事言えない感じになると思うけどさ。
 もし普通の種族で一緒に遊んでたら、触らせろって一日一回は言ってると思うし。


「獣人の毛並みって、体調が悪くなると割とすぐに荒れるんだってさー」

「なるほど」

「レティちゃん、それくすぐったいよう」

 なんでレティさんは、歩きながらお姉ちゃんのしっぽをブラッシングしてるんだ。
 暇なのか。

 いや、それよりもなんでそんな動物用って感じのブラシ持ってんの?
 思ってた以上に動物好きだったんだろうか。
 ……いや、むしろこうしてお姉ちゃんとかアヤメさん()遊ぶためって可能性の方が高そうだな。



 てかなんか、珍しく周囲の視線が私よりお姉ちゃん達に向いてる気がする。
 いや、まぁ当然な気もするけどさ。

 もふもふいいなーって顔で見てる人とか、子供が遊んでるのを見る様な優し気な顔になってる人とか。
 あといいなーって顔で見てた仲間らしい女の子が自分のしっぽを見てきて、じりじりと下がっていく狐のお兄さんとか。
 あれ多分逃げ切れずにモフられるんだろうな……

 しかしお姉ちゃん達に向いてる視線が、九割がた女の人なのはなんでだろう。
 やっぱ男の人ってあんまりモフモフに興味が無いのかな?

 ……あぁいや、変にじろじろ見たらセクハラみたいになりそうだから自重してるのか。
 少しチラって見てる人とか、自分の耳をぽふぽふって触ってみてる人とか居るし。


 ん、なんか魔人のお姉さんが近づいてきた。

「あの、ちょっとだけ触らせてもらえたりとか……」

 もふもふの魅力に負けてしまったか。
 普通なら言わないだろうけど、これだけ堂々とモフり歩いてたらちょっとくらいって思うのは仕方ないのか?

「はい、構いませんよ。さ、どうぞ」

「それ私のなんだけど…… いや、まぁ良いけどちょっとだけですよ?」

 力無くレティさんに抗議するお姉ちゃん。
 まぁうん、減るもんじゃないから頑張れ。

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