挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

589/679

589:おぶってあげよう。

 レティさんの言葉に従って素直に口を閉じたエリちゃんが、何やらお姉ちゃんの方に歩いていく。
 どうしたのかな?

「人通りも多いし、その調子じゃ危ないから乗りなよー」

「あ、助かる。ありがとー」

 ああ、ふらふらしてるお姉ちゃんを背負いに行ったのか。
 確かに一応歩けてるとはいえ、人込みだと危なそうだ。


「んっふっふー。おねーさんに任せなさーい」

「私の方が年上なんだけどなぁ……」

 エリちゃんの言葉に少し不満げな顔になるお姉ちゃん。

「いやー、わんこ追っかけて歩けなくなっちゃう子を、大人扱いしろって言われてもねー?」

「むぅ」

 一言の反論で黙ってしまうお姉ちゃん。
 もうちょっと頑張ろうよ。
 いや、まぁ実際その通りなんだけどさ。


「ま、白雪と一緒にいる時のミヤコなんて幼稚園児みたいなもんだしな」

「ひどくない!?」

 アヤメさんの笑いながらのコメントに文句を言ってレティさんを見るも、ふいっと目を逸らされるお姉ちゃん。

「いや、こっち見られても困るんだけど」

「うぅ、味方がいない……」

 正直否定しきれないし。
 良く言っても小学生ってところだろう。


「むー、じゃあいいもん。ミヤコちゃん子供だから、好きにモフっちゃうもんねー」

「ふおぉ……」

 拗ねたお姉ちゃんが目の前にあるエリちゃんのクマ耳をさわさわ撫で始めた。
 あー、かなりくすぐったそうだな。
 変な声出てるし。

「おお、ふわっふわだ……」

「ふふふ、美味しくなるために体調には気を遣ってるからね」

 毛並みを褒められて妙に得意気なエリちゃん。
 いやうん、まぁ健康なのは良い事なのかな。

 ていうかお姉ちゃん、ちょっとモフっただけでもう機嫌直ってない?
 本気で怒ってたわけじゃないにしろ、単純過ぎると思うよ。



「あ、そこそこ」

「ん、ここ?」

「もうちょい右…… んぁー、良い感じ」

「おいおい、ちゃんと前見て歩けよー」

 ……なんか既にじゃれてるだけになってるじゃないか。
 いや、ケンカになるより仲良しな方が良い事だけどさ。


「こう、挟んでくにくに揉む感じでやってみてー」

「おっ、なんかコリコリしてる」

 丸いクマ耳を挟んで揉む指が、なんか引っかかってる様な動きになってるな。
 なんか小さなかたまりでも有るのかな?

「ふおー…… なんかくすぐったいような気持ち良いような、微妙な感じだなぁ」

「お客さん、こってますねーって感じかな?」

 いや、肩を揉んでるんじゃないんだからさ。
 でもまぁ、慣れてないマッサージとか受けた時はそんな感じになるのかな。


「その場合なんて言うんだ……? 耳こり?」

「いやアヤメさんは何を言ってんの」

 ぼそっと呟くアヤメさんにすかさずツッコミを入れておく。

「いや、どうでも良いのは解ってるけど、思っちゃったものはしょうがないだろ」

「まぁそういうのは有るけどさ」

 ついツッコんじゃったけど、別に聞きたかったとかじゃなくて思考が漏れただけって感じの呟きだったし。
 わざわざ拾わなくて良い奴だな。

 ……でも多分、次に同じ様な呟きが出てもつい咄嗟に拾っちゃうんだろうなぁ。
 別に私、ツッコミ担当とかじゃないはずなんだけど。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ