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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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582/679

582:感謝されよう。

 むぅ、このままでは会話に参加する羽目になってしまう。
 放っとこうと思ってたのに、何でツッコんじゃうかなぁ……

「ほら、気付かれない様にチラッとなら大丈夫かも」

「いやそういうのって大抵気付くし、むしろ余計に気になるでしょ」

 回避するために私の位置を確認したいけど顔はまともに見られないからって、首から下をチラ見される事が多いから良く知ってるんだぞ。
 気付いたからってそっち見たら逃げられるから、気付いてないふりしてるけど。
 うっかり目が合ったりしたら最悪だからなぁ……
 いや、最悪とか言いたいのは相手の方だろうけど。



「にしてもまぁ、さっきは責任とか言ったけど、むしろ目覚めさせてくれたユッキーには感謝してるよねー」

「ん? いや…… なんで?」

 大分難儀な事になってる気がするんだけど。
 ていうか、ねーって言われても。
 別に語尾に意味は無いんだろうけど気になるぞ。

「なんかこー、ずーっとモヤっとしてたんだよねー。誰かに『この人好きかもー』とか思って一緒に遊んでみても、なんか奥の方で変な感じが残ってるって言うかさー」

「本質がこちら側であれば、気付かない内はそう感じるでしょうね」

 エリちゃんの曖昧な感じの説明に、カトリーヌさんが頷きながら言葉を返す。
 『こちら側』っていうのは、ちょっと特殊な人って事かな……?


「今はもう、パーっと世界が明るくなった感じだねー。なるほどー、そういうことだったのかーみたいな」

 いや言ってる事は解るけど、それは多分大抵の人から見たら開いちゃいけない世界の扉だったと思うよ。
 まぁ本人が幸せなら、迷惑をかけない限り口出しする事じゃないんだろうけどさ。

「だからユッキー、ありがとねー」

「あー…… うん、どういたしまして?」

 そんなお礼を言われても、反応に困る。
 とりあえず適当っぽい返事はするけどさ。


「それにおかげさまで、てきとーな大学にでも進んどこうかなーって思ってた進路も決まっちゃったしねー」

「あら、それは良い事ですわね」

「……一応聞くけど、何を目指すの?」

「本当にやりたい事は現実じゃ無理だから、歯科衛生士ー。ほら、歯医者さんの助手みたいなの」

「なるほど、難易度の面でも無理なく現実的な所ですわね」

 まぁ確かに今から歯医者とか内科医とか言い出すよりは、よっぽどまともだな。
 志望動機がよろしくなさすぎる気がするけど。
 ……ていうか今更だけどエリちゃん、高校生だったんだな。


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