挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

581/678

581:衝動に負けよう。

 とりあえずの方針は決まったので、いつも通り適当に話をしながら広場へ向かう。
 お姉ちゃん達の方は、今日も特に何事も無く過ごせたらしい。

 やっぱり平和が一番だよね。
 いや、まぁ開拓作業なんだし、何かしらの発見が有った方が良いのは確かなんだけどね。
 その辺は攻略したい人たちが頑張ってくれるだろう。


「ところでユッキー、さっきの話なんだけどさー」

「ん?」

 さっきの?
 ……お金の話じゃないだろうし、嫌な心当たりしか無いな。

 まってレティさん、さりげなくアヤメさんの向こうに移動していかないで。
 レティさんは博識だから、あんな話題でも頑張れるって。


「もぐもぐしてる口元とか、飲み込んだ時の喉の動きとかも良いと思うんだよ」

「いや知らな」

「解りますわ」

 隣に裏切り者が!
 いや、まぁカトリーヌさんなら不思議ではないか。
 なんせカトリーヌさんだし。


「おっ、やっぱカトちゃんもイケちゃう口かー」

「もちろんですわ。自らが犠牲になる趣向のものでしたら、概ね嗜んでいると思っていただければ」

 それは嗜む様なものなんだろうか。
 いや、うん、黙ってよう。
 カトリーヌさんに押し付けてしまえば、反応に困らなくて済むのだ。

 ……なんかついついツッコんじゃいそうだけど。


「だよねー。でも、多分カトちゃんが好きなのと私が好きなのって、ちょっと違うよね」

「いえいえ、私はそちらの方が好みというだけであって、苦しまなければならないという事は無いので、全く話が合わないという事は無いかと」

「お、そっかー」

 カトリーヌさん、プラスもマイナスも全部受け入れちゃう、ある意味無敵の人だからなぁ……

「何を解り合ってるんだあいつらは……」

「しっ」

 呆れるアヤメさんに向けて、口元に人差し指を立てて静かにと合図するレティさん。
 「こっちに来たらどうするんだ」って事か。
 うん、気持ちは解る。
 私も空気に徹しようとしてるし。


「しかしエリちゃんさん、いくら魅力的とは言え、注視するのは気を付けないと危ないですわよ?」

「そうなんだよねー。さっきユッキーと話してた時に友達がご飯食べてるの見てたって言ったんだけど、その子にも何見てんのさーって笑われたしね」

「一度でしたら笑い事で済みますが、繰り返しているとこの趣味を理解していただけない方には気味悪がられる事も有りますので」

「だよねぇ。まーその子だったら『まーた変な事してるなこいつはー』くらいで済ませてくれるから、相当しつこくしなきゃ大丈夫だろうけど気を付けないとねー」

 まぁ多少は許してくれてても、毎度見られてれば何なんだよって思うだろうしね。
 私が目覚めさせたせいで友達無くしたとか言われたら困るぞ。


「外食の際にも、近くで食べている方をあまり見てしまわない様に気を付けた方がよろしいかと」

「不審者みたいに思われちゃうもんね」

「いや、みたいっていうか不審でしか無いでしょそれは」

 ……しまった、つい口を挟んでしまった。
 でも流石にそれは、どう考えても怪しいでしょ。
 全然知らない人が自分の口とか喉とかじーっと見てくるとかさ。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ