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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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580/677

580:奢る事に決めよう。

 なんか斜め上の方向にだけど、まぁ頑張ってたらしいので私もポチを再度撫でておくか。
 ていうか褒めて褒めてって顔してて可愛いからだけど。

「さて、そんじゃ行こうか」

「あわっ、押さないでよう」

 アヤメさんにポンっと背中を押されて、少し前にふらつくお姉ちゃん。
 一応回復はしてるけど、歩けるだけって感じか。


 少しゆっくりではあるものの、ある程度まともに歩けてるお姉ちゃんを先頭に全員がついて行く。
 ……って少し目を離した間にアヤメさんの頭にシルクがくっついてるじゃないか。
 こっちはこっちで妙な所で息が合ってるな。

「ところで、今日は何食べる?」

 前を向いたまま問いかけてくるお姉ちゃん。
 振り向いたりで不自然な姿勢になるのが辛いのかな?

「どうするかね」

「お任せします」

 どうやら誰も決めていない様子。
 まぁ普段から、大抵何でも良いって感じだもんね。


「エリちゃんはー?」

「私にゃ決定権ないかなー。そもそも自分のお金持ってないし」

 ……そういえばそうだったな。
 この人、奢ってもらう事を前提について来てるのか。
 もしくは単に暇だから一緒に動いて、貰えたらラッキーくらいなのか。

 あれ? 自分の?
 あ、そうか。


「まだ預けてたお金が残ってるなら、自分の分はそこから出したら良いよ」

 結局どれだけ使ってるのかは知らないけど、流石にきっちり全額を使いきれてはないだろう。

「あ、そう? んじゃ先払い分って事で天引きしてもらおう」

「いや、まぁ経費で落として良いんじゃない? ていうか普通に私が奢るって言った方が早いか」

「んー、良いよって言っても奢られそうだし、素直に貰っとくかー」

「うん、勝手に注文して押し付けるね。一人だけ何も食べずに待ってられても、なんか気まずいし」

 自分でそうしてるって言っても、なんとなくなぁ。
 それに一食くらいなら大した額じゃないし。

 むしろそのくらいなら、無断でそこから出されてても怒りはしないよ。
 一応ツッコミはするし、次から報告はしてねとは言うけど。



「んー、それじゃどうしようかな…… よし、アヤメちゃんに任せた」

「私かよ。……んー、まぁ現地で目に付いたもので良いだろ」

「はい。あそこは何を選んでも、それなりに美味しいですしね」

 うん、たしかに今の所ハズレは無いね。
 私には硬かったり大きかったりで食べづらいものが有るのは仕方ないけど、それもおじさん達が工夫してくれるし。


「プレイヤーが変な店とか出してなければだけどな。まぁ不味そうなら選ばないから問題無いか」

「ミヤコさんを抑えておけば大丈夫ですね」

「いやレティちゃん、それはどういう意味かな?」

 前を向いたまま、レティさんの言葉に抗議じみた質問を返すお姉ちゃん。

「そりゃあんた、面白そうな店があったら『あれにしよー!』って言う姿が目に見えるからじゃないか」

「ミヤコさん、夏祭りで野放しにしてはいけないタイプでしょう?」

「私は付いていけないから直に見てはいないけど、ほぼ毎回お父さんと一緒に変なおもちゃとか金魚とか持って帰ってくるね」

 レティさんのこっちを見ての問いかけに、ダメだよと即答しておく。

 私とお母さんは、行ったら祭りが大変な事になるからなぁ。
 お面付けたってこの図体が二人並んでたらバレバレだし。

 ……まぁ私たちも正直中身は大して違わないから、一緒に行っても悪化するだけな気がするけど。

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