挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

578/729

578:疲れを癒そう。

 うつぶせにだらりと地面に伸びて、体力の回復を図るお姉ちゃん。
 というかあれは疲れて立ちたくないだけだな。

 服が汚れちゃうよーと思ったけど、元々あれは探索や戦いで汚れる前提の服だし問題は無いか。
 いや、無いわけでは無いけど。
 まぁ雨とかで泥になってるわけでもなし、少し払うだけで大体落ちるだろう。
 ……汗の分はまぁ、仕方ない。


 とりあえず若干の責任を感じるので、皆より少し先に行って癒しておこう。
 いや若干っていうか九割がた私の責任だけどさ。
 残りはお姉ちゃんが自分で追いかけたんだからって事でなすりつけておく。

「おつかれー」

「んあ゛ぁー……」

 なんかお年寄りみたいな声が出てる。
 あ、ごろって転がって仰向けになった。


「うぅ、こっちにもお願いー……」

 そう言って自分のふとももをぺちぺちと叩いて示すお姉ちゃん。
 走り過ぎてパンパンなんだろうか?

「これ、狙って吹く意味有るのかな」

「ぅあー…… あるある、足すごい楽ー……」

 自分でまともに受けた事無いからちゃんとは解らないけど、一応当たった所を中心に癒されるのかな。
 【妖精】同士じゃあんまり効果無いもんなぁ。


「雪ちゃん、ふくらはぎもお願いー」

「はいはい、吹いてほしかったらひっくり返ってね」

「はーい。あー、生き返るぅ……」

 一応横からでも吹けなくはないけど、うつぶせになってくれてた方が吹きやすいし。
 仰向けのままだと、両側を吹いてあげようと思ったらお姉ちゃんの脚の間に着陸しないといけないけど、なんせ相手がお姉ちゃんだからうっかりで挟み潰されたりしそうだし。

 いや、流石にそこまでぼーっとしてないだろうけど、万が一を考えるとね。
 まぁうつぶせになったとしてもどうせ近づくんだから、ちょっと動かれるだけで潰れるのは変わりないんだけどね。



「いや、すぐそこにベンチ有るんだからそっち行けよ……」

「今は結構楽になったけど、そんな元気もなかったんだよう」

 歩いて追いついてきたアヤメさんのツッコミに、仕方ないじゃないと返すお姉ちゃん。
 確かに最初はベンチまで行くのもしんどそうだったけど、仰向けになったあたりからそのくらいなら出来たでしょうに。


「そろそろ大丈夫?」

「んー、なんとか。うぅ、今が現実じゃなくて良かった…… こんなになってたら、確実に明日動けなくなってたよ」

「まぁこっちなら、どれだけ動いても筋肉痛にはならないもんな。にしてもあんた、ちょっと疲れすぎじゃないか?」

 うん、流石にここまでぐったりするほど走るとは思ってなかった。

「ポチちゃんが可愛くて酷いんだよぅ。私からギリギリ届かないくらいの距離を保って逃げ続けて、疲れて減速したらそれに合わせて一緒に緩めて、ぜんぜん諦めさせてくれないんだもん」

「鬼か」

「いやうん、まぁ確かに逃げろとは言ったけどさ」

 捕まっちゃダメとも走らせろとも言ってはいないと思うんだ。
 まぁ当のポチは「がんばったよ!」って顔してるから、そう受け取ったんだろうな。
 うん、可愛いからそういう事で良いよ。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ