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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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571/733

571:お金を断られよう。

「えーと、私もちょっと出しましょうか?」

 立ち去ろうとするお兄さん達に、背後から声をかける。
 一応、その損傷に無関係ではないからなぁ。

「ん? あー、良いよ良いよ」

「あん?」

「いや、妖精さんが自分もちょっと出そうかって言ってくれたから」

「ああ、大丈夫。妖精さんにゃ関係…… いや、あれを産み出したから無関係じゃないけど責任は()ーからな」

 好きで変質させたわけじゃないけどね。
 うん、まぁ可愛さに惑わされずに倒せば良かったって言われたら、確かにそうだけどさ。

 でも可愛いっていうのは強いからな。仕方ない。
 むしろよくそんな可愛いのを割り切って倒せたもんだよ。
 まぁ可愛いって理由じゃ許されないくらいに狂暴だったんだろうけど。


「それじゃ、申し訳ないですけど」

「気にしない気にしない。あ、あいつにも出しちゃダメだからね。あれはただの自滅だから」

「え? ……あー、あっちはスライムですか?」

 兎のお兄さんが指さす先を見てみると、酒瓶を抱いて寝てたお姉さんの服がかなり傷んでるのが見えた。
 あー、なんかちょっとしょんぼりしてる。
 流石にやらかしたと思ってるのか、仲間にちょっと叱られたのか。


「ああ。香りに誘われて起きたのかは知らんけど、ふらふら歩いて行って自分から飛び込んだアホだから」

「ひどいよー」

「うっせバーカ。少しは懲りろってんだ」

 アホの子扱いされて文句を言うお姉さんを、にべもなくあしらうお兄さん。
 まぁうん、あの有様は反省した方が良いと思う。

 でもお金について言わないのは、自分でも納得してるって事で良いのかな。
 そっちも一応私たちがそういう敵を出しちゃったからではあるけど、ちゃんと正気でいた人たちはぷにぷにするくらいで済ませてるもんなぁ。
 まぁ要らないって言うなら、善意の押し売りはしない方が良いか。


「よく生きてましたね……」

「まぁそりゃ、周りにあれだけ人が居りゃ助けるわな」

「そんなのでデスペナは、流石にかわいそうですしねぇ」

「あいつソロじゃねーんだし、他の奴が困るだろうからな」

「ですよねぇ」

 ステータス減少の方は朝には治ってるだろうから良いとしても、そんなしょうもない事で経験値を捨てられてちゃパーティーの人達も困るだろう。
 いや、そういう人と組んでるんだから仕方ないって思う可能性も有るけど。

 ていうかその言い方だと、ソロなら放っておくみたいに聞こえるんだけど。


「んじゃ、お疲れさーん」

「またねー」

「はーい」

 手を振って離れるお兄さん達に、こちらも手を振り返しておく。
 まぁ向こうは軽く振ってるだけなのに、こっちは腕ごとぶんぶん振るっていう違いはあるけど。
 小さくて見づらいからとはいえ、ちょっと子供っぽく見えるよなぁ。
 仕方ないんだけどさ。

「つっても、今日もアレやるんだろ? どっちかっつーとまた後でってとこか」

 歩き始めてすぐに立ち止まり、振り返るお兄さん。
 そういえばそうだよね。

「あ、そうですね。ご飯食べてからなんで、ちょっと間は空きますけど」

「ほいよ。そんじゃなー」

 再度振り返って立ち去るお兄さん達。
 あ、酔っ払いのお姉さんが奢ってよーとか言ってる。
 やっぱりお金厳しいのかな…… って思ったけど周りの反応を見た感じ、それをネタにたかってるだけっぽいな。
 ていうかさっき、これでもかってくらいに飲み食いしてたよね。

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