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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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569/730

569:倒された相手の話を聞こう。

「ただね」

「なんです?」

 半端にじらさないでほしいんだけど。
 まぁ苦笑気味の顔してるし、マズい事は起きなかったんだろうけどさ。

「なんかめっちゃ可愛くなってた」

「……は?」

 どういう事だ。
 いや本当に。


「マジでマジで。もう兎の毛皮なんてめっちゃ毛並み良くなってて、もっふもふだったよ」

「えぇー……」

 見たかった。
 ていうかモフりたかった。
 いや、私が居なくても狂暴化してる様な相手じゃ、もふもふを堪能する間は無いだろうけど。

 ……死体か剥いだ毛皮なら持ってるかもしれないけど、それはなんか違う気がするから諦めよう。

 いやいや、というかなんでだよ。
 私を倒してレベルアップでもしたのか?
 鍛えられる部分がおかしいだろ。


「ん、でも何でそんな傷ついてるんです?」

 可愛くなっただけで強くはなってないんだろうに。
 まぁ殴りづらくはなったかもしれないけどさ。

「あー…… こいつ、『俺が押さえている今の内だ!』って抱っこして皆にモフらせてくれたんだよ」

「え、なにそれ羨ましい」

 あ、つい本音が。
 ていうか何なのその「ここは俺に任せて先に行け」みたいなノリは。


「で、まぁ大暴れされてこのザマってわけだ」

「お前も嬉しそうに撫でてたんだから、人を馬鹿みたいに言うなよ」

「いや、言われても仕方ない事してんだろ」

「あー、まぁな」

 あ、認めた。
 まぁ実際、一応戦場ではあるし何遊んでんだって話ではあるよね。
 いや周りの皆もそれに応えて遊んでたみたいだけどさ。

 そもそも最初から戦場を見ながら宴会してた人達だし。



「ん、スライムはどうなってたんですか?」

 あれって、可愛いとかそういう生き物でも無いだろう。
 いや、なんかむにむに動いてる姿はある意味可愛いけどさ。

「あー、あっちはなんか色合いが綺麗になって、手触りとか弾力とかめっちゃ気持ち良くなってた。クッションや枕に出来たらなーって感じかな」

「あ、そういう方向性ですか」

 まぁ枕にしたりしたら、起きた時には頭が大変な事になってそうだけど。
 いや、流石に寝るほど油断したら頭とかじゃなくて普通に死ぬか。
 溶かされるのを対応できたとしても、顔を覆われたら息が出来なくなるし。


「あとなんか、すごく落ち着く良い香りを放つようになってたな。感触も良いし、もし包まれたりしたらそのまま眠っちゃいそうな感じだったよ」

「まぁそのまま死ぬだろうけどな」

「あー、まぁそっちはちょっと変な方向にではあるけど、強くはなってるんですかね」

「まぁそうとも言えるなぁ」

 気持ち良さそうな感じを出して餌を釣るって意味では、普通のスライムよりは上位の存在だろう。
 食虫植物みたいなものかな?

 ……ていうか、その上で寝ちゃいそうな酔っ払いが居たけど無事だったんだろうか。
 まぁ話に出さないって事は大丈夫だったんだろう。
 流石にデスペナ貰われても困るから、周りの人も止めるだろうし。


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