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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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560/672

560:跳び込まれよう。

「ぴっ」

 ラキのお片付けを眺めていたら、ぴーちゃんがとことこ歩いてきてカウンターの端から鳴いてきた。
 あの顔はあれだ、良い子にしてたよーほめてほめてーってやつだな。
 よしよし、良い事なのは確かだから誉めてあげようじゃないか。

 あ、ラキがこっち見て食べるスピードを上げた。
 そんな急がなくても、ちゃんとそっちも構ってあげるから落ち着きなさい。


「ほい、カトリーヌさん」

「あら、どうもぴーちゃん様」

 ひとしきり頭を撫でてから、ぴーちゃんのお腹を両手で持ってカトリーヌさんに押し付けてみた。
 ちゃんとぴーちゃんの側で飛んでくれて、重さが無いに等しいからできる動きだよなぁ。
 流石に素の状態だと、こんな軽々と動かせるほどの腕力は無いし。


 背中の毛皮にモフッと手を置いてぴーちゃんを受け止め、そのまま羽毛を撫でるカトリーヌさん。

「ああ、やはり良い手触りですわねぇ」

「ぴゃっ」

 カトリーヌさんの言葉に、ふふーんと得意気なぴーちゃん。
 良いでしょーって顔が可愛らしいな。
 いやうん、目つきが気にならない人にとってはだけど……


「お、お片付け終わったね。ほら、ラキもこっちおいでー、ってぉふっ」

 むぅ、ちょっとびっくりしてしまった。
 呼んだら一歩でカウンターの端まで飛んで、次の一歩で私の胸元にどすーんって跳び込んでくるんだもんなぁ。
 痛くはないから良いんだけど、衝撃でちょっと息が漏れたよ。

 なんていうか、悪気が全くないのがよく判る顔してるから、こらっとは言いづらいな。
 単純に一瞬でも早く褒めてほしくて、最速で跳んで来ただけっぽいし。


 私の服に引っ付いたラキの下に左手を添えてやり、乗ったのを確認してから顔の前に連れてくる。
 まぁ一応、注意だけはしておこうかな。

「んもー、ちょっとびっくりしたでしょー?」

 軽く笑いながら言いつつ、こいつめーって感じでラキのほっぺたをぷにっと指で突っついてみる。
 あ、ちょっとしょんぼりしちゃった。

「あ、大丈夫大丈夫。怒ってるわけじゃないよー。ただ、次からはもうちょっと優しくしてね?」

 ほっぺたを突っついた指で頭をくりくり撫でてあげると、にぱーっと笑顔になってブンブン頭を振って頷くラキ。
 撫でづらいっていうか、頭が戻ってくるたびに後頭部で私の指に頭突きしてるんですけど。
 いや、まぁ痛くはないし、別に良いんだけどさ。



「ぴやぁぁ……」

「ん? ……いや、止めてあげようよカトリーヌさん。ぴーちゃん困ってるじゃないの」

 なんかぴーちゃんが助けを求める様な声を上げているのが聞こえたので振り向いてみたら、背中を触っていたはずのカトリーヌさんがぴーちゃんのふくらはぎに頬擦りしている姿が見えた。
 いや、確かに脚も途中から鳥さん仕様だから、そっちも羽毛で覆われてるけどさ。
 無理矢理引きはがして良いものかどうか迷ってるのか、ぴーちゃん固まっちゃってるから解放してあげて?

 ……いや、でも確かにそっちもモフモフしてて気持ちよさそうだな。
 そのうち私も機会を見てモフってみようか。

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