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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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557/678

557:要らない心配をしよう。

「っと、じゃあまたな」

「あ、はい。ありがとうございましたー」

 唐突に別れを告げるジョージさんに返事とお礼を。
 なんだかんだ言いつつどうすれば良いか教えてくれるあたり、やっぱり良い人だよなぁ。

「ありがたいって思ってるなら、要らん事して俺の仕事を増やすのをやめてくれ」

「あー、善処します」

 消えていくジョージさんの要求に、日本人らしい当たり障りのない答えを返しておいた。
 だって約束出来ないって言うか、大抵は意図してやらかしてるわけじゃないし。
 私だっておかしな状況に陥りたくはないんだよ?
 いや本当に。


「やはり良いお方ですわねぇ」

「うん。……ってこっち結構遅れてるなぁ。なんかバランス悪いし、ちょっと急ごうかな」

 別に勝負じゃないとはいえ、なんか片方の作業だけが進んでなかったら、私が仕事してないみたいだし。
 いや、吸うのも結晶化するのも私の方が速いはずなのに遅れてるんだから、サボってる様なものだけどさ。

 ……待ってカトリーヌさん、対抗してスピード上げないで。
 いや、作業が進むのは良い事なんだから、本当はそれで良いんだけどさ。

 くそう、知らないうちに結構慣れてきてるじゃないか……
 いやうん、それも良い事なんだけど。



「ところで白雪さん、ジョージ様が仰っていた本の事なのですが」

「ん? 隠密系スキルの?」

「はい。少々気になったのですが、現実で扱える技術も書いてあったりはするのでしょうか?」

「んー……? 私は読んでないから知らないけど、まぁ応用が利く事も書いて有るんじゃない?」

 カトリーヌさんの唐突な問いに、曖昧な答えを返す。
 いきなりどうしたんだろう?


「んで、それがどうしたの? 悪い事しちゃダメだよー?」

 ちょっとからかい気味に聞いてみよう。

「いえ、罪を犯すつもりは無いのですが」

 ……きょとんとした顔で真面目に答えられてしまった。
 素で返されるとちょっと困るんだけど。


「その、迂闊に犯罪に使える知識を進んで得る姿勢を示していると、警察の方に目を付けられてしまいはしないかと思いまして」

「いやー、流石に大丈夫じゃない? ……あー、でも絶対に無いとは言えないかも」

 ちょっと前に別のゲームで、プレイヤー間のトラブルから現実での犯行を予告して逮捕されてる人とか居たらしいし。
 まぁそれはハッキリ大勢の前で口に出しちゃってたらしいし、直接相手に脅迫みたいな事してるからってのがメインだろうけどさ。

 ……警察かー。
 ただでさえ近所のお巡りさんにはよくお世話になってるから、危険人物としてこれ以上マークされるのは避けたいなぁ……

 いや、多分杞憂だよね、うん。
 別にネットに転がってるそういう知識を調べたからって、それで捕まるわけでもないんだし。
 実はちゃんとチェックされてるなんて噂も有るけど、まぁそういうのは噂でしか無いし、疑ってたらきりが無い事だろう。

 ていうかマークしなきゃいけなくなるような知識が書いてあったとしたら、それは悪いのは開発の方だと思うんだ。
 知っちゃっても事故だよ事故。うん。

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