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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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553/730

553:病院の話を聞こう。

「ていうか孤児院だけじゃなくて病院もやってるんですね」

「ああ。魔法で回復できるとはいえ、十分な技量を持った術者なんてのはそうゴロゴロしてるわけじゃないからな」

 ああ、それもそうか。
 近くに居る人が凄すぎて感覚が麻痺気味だけど、この人達を基準にしたらいけないんだよね。


「それも有りますけど、流石にお金持ちなんだなぁって思いまして」

「あー、まぁ確かに金は持ってるだろうが、それは関係無ぇな」

「ん? でも建物もあればそこで働く職員さんも居るんですし、色々と結構なお金が必要なんじゃ?」

「普通はそうだが、あれは普通じゃねぇからな。『ここならば問題有りませんね』とか言って、自分で開拓した土地に自分で建築して、必要な道具も自前で作る奴だぞ」

「あー……」

 まぁそれならお金が無くても……?
 というか勝手に開拓して自分の土地にしちゃって良いのか?
 どの国でも無い場所が有れば口出ししづらくはなるだろうけど、どこかから文句の一つくらい出そうなもんだけど。
 ……いや、言いたくても言えないのか?


「しかし、それでも人件費はかかるのではありませんの?」

「あんなもんの信望者が、対価を求めると思うか? 援助したりまともな(・・・・)人助けをしたりする程度の連中ならともかく、アレに直接従う奴らだぞ」

「あー…… でもお給料が無いにしても、ご飯とかは?」

「それも自分たちで、というか患者の分も有るし、近隣の村が飢えた時に配るために貯蔵するくらいには生産してるな」

 あー、まぁ土地が有るなら病院に使える様な建物を作るより、畑を作る方がまだ簡単だし不思議でもないか。
 それほどの規模を作るのは簡単とは言い難いだろうけどさ。



「っていうか今更っぽいですけど、よくそんな人が大手を振って出歩けますね」

「強すぎて捕らえることが出来ないのではありませんか?」

「あ、そっか」

 私の呟きにカトリーヌさんが推論を返してくれた。
 まぁ確かに、その辺の兵士さんが襲い掛かっても無駄死にするだけだろうしね。


「いや、捕まえるっつーか連れて行くだけなら、そこらの一般人より簡単だぞ」

「あ、そうなんです……あー、そうか」

 訊き返そうとして途中で納得してしまった。

「ああ。『ついて来て下さい』とか『あなたを連れて行かないと困ってしまうんです』とか言えば、ホイホイついてくるからな」

「でも、その後がどうしようもないですよね」

「だな。『ここに入っていてほしい』とか言えば少しは滞在するんだが、長くても二日が限度だったらしい」

 あ、少しは居てくれるんだ。


「我慢できなくなると出て行っちゃうんですか?」

「条件は判らんが、唐突に困っている人が居るとか言って忽然と消えるか堂々と出て行くらしいな」

「それ、止めようとしたらどうなります?」

「言うまでもないだろ?」

 うん、まぁ死ぬんだろうね。
 良くても体のパーツが減ってそう。

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