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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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552/678

552:ダメな例を聞こう。

「ま、まぁ頼めば聞いてくれるのは、良い人なのかな……?」

 適切に願いさえすれば叶えてくれるわけだしさ。
 問題はそれが出来るかどうかなんだけど。

「なんでもってわけじゃないがな。例によって謎の判断基準で『人を困らせてはいけませんよ』っつって断る事もある」

「あ、そうなんですか。……でも多分その人、人を困らせてる存在としてはかなり上位に位置すると思うんですけど」

「アレの言う事にツッコむだけ無駄だろうよ」

「でしょうね」

 多分権力者とかから見たら、困った奴っていうかとんでもなく恐ろしい存在じゃないかな。
 民に「税が重いんですよー」とかって、世間話程度にボヤかれただけで殺されそうだし。

 しかしそんな極端な存在だと、逆に信者みたいなのとか居そうだな。
 やろうとしてる事だけ見れば聖女様みたいな感じだし。
 ……まぁ実際の活動はアレだけど。



「ついでに言えば、聞かれたからこそ困る場合もあるしな」

「ん? それはどういう?」

「言葉の通りに願いを聞くからな。殺される前に運良く口を開けたとして、『見逃してくれ』なら生き延びる可能性が出てくるんだが」

 それでも可能性なのか。
 まぁ聞いてもらえなきゃそれまでだし、元々その人を殺すっていうのが願いの条件に入ってたらどうしようもないもんね。


「とりあえず『許してくれ』って言うのは無意味だな」

「あー、本人は別に怒ってるわけじゃないからですか?」

「だろうな。不思議そうな顔で『はい』って言いつつ斬り殺してたらしい」

「上げて落とすまでが早いですね……」

 助かったって思う暇すらなさそうだよ。
 むしろ返事を聞けたかすら怪しい。


「最悪なのが『命だけは助けてください』だな」

「って言うと? ……って、あぁ」

「まぁそういう事だ。命だけ(・・)は助けてくれるが、心臓を動かし続ける最低限の器官以外の全てを奪われる事が多い」

「それ、一思いに殺されてた方がマシなんじゃ……」

 ていうかもうそれ、生きてるって言って良いか迷うくらいじゃなかろうか。

「だろうな」

「しかし、それは結局すぐ死んでしまう事になるのではありませんの?」

「そこは抜かりないな。綺麗なまま自分の経営する病院へ持って帰ってから処理して、専用の部屋に保管してアレの信者が絶対に死なせない様に管理しているくらいだ」

 ……いっそ死なせてあげてほしいくらいだよ。
 ていうかやっぱり信者居るんだ。
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