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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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551/728

551:性質を聞こう。

「しかし『この方が運びやすいですね』などと言って分解したりしないだけ、まだマシといえるかもしれませんわね」

「いやそれはそうかもしれないけどそういう問題じゃないし、いきなり何エグい事言い出してんの」

 草を吸いつつ唐突に問題発言を出してくるカトリーヌさん。
 そういうのは、笑顔で言う事じゃないだろう。
 まぁ確かに、そのくらいやっても不思議じゃない人っぽいけどさ。


「まぁその時にはそうしたってだけで、そういう事は何度もやってるけどな」

 ……本当にやってたらしい。

「あら。ではなぜやらなかったのでしょうか?」

「聞いた頼みが『怖くて店に入れない』だったからな。店先を血まみれにしたら余計に入りづらいだろうって考えたんだろうさ」

「いや、店先っていうか目の前で殺人が起きてる時点で怖いと思うんですけど。ていうかその人が一番怖いんですけど」

 そりゃ確かに入り口が血と肉片で染まってる店なんて入れないし入りたくないけどさ。
 そういう問題じゃないでしょ。


「痕跡が残ってなければセーフだって考えなんじゃねぇか? わざわざ一滴の血も出ない殺し方をして、死体を担いで消えていったらしいからな」

「どう考えてもアウトですよ」

「俺が知るかそんなもん。いや、俺もそう思うけどよ」

 うん、まぁ確かにジョージさんに言っても仕方ないんだけどさ。
 言いたくもなるじゃないか。



「まぁ実の所、頼み方の問題なんだがな」

「えっ?」

「頼んだ時にどういった手段で解決するかの希望を言いさえすれば、それに反する行動は絶対に取らないんだ」

「あ、そうなんですね。でもそれ、流石に頼んだ側のミスって言うのは酷ですねぇ」

「そりゃな。知ってるならともかく、その件の時はただ聞かれて答えただけだしな」

 まさか見知らぬ人に困ってるんですーって言ったら殺人事件が起きるとは、普通の人は思わないだろう。
 まぁ日常的にそんな事してる人が居れば、ある程度は周知されてても不思議じゃないけどさ。


「ま、とは言っても正確に狙った行動を取らせるのは難しいんだが」

「普通に言うんじゃダメなんですか?」

「指示された条件から外れさえしなけりゃ、手段を選ばないからな。止めるように言ってくれって頼んだとしても、話を聞かせるために殺さない程度に無力化する可能性は有る」

 なんていうか、性質の悪いランプの魔人みたいな人だな……
 曲解のしようが無いくらい細かく言わないと、何をされるか判ったもんじゃないって意味で。


「はっきりと禁止しておかなきゃ、手っ取り早い方法に出ちゃうんですかね」

「いや、そういうわけでもない」

「え?」

「普通に殴って良い様な暴れ方をしてる奴を『どうにかしてくれ』って曖昧に頼まれても、一切手を出さずに言葉だけで説得する事も有るからな。まぁ普通に挽肉にする事の方が多いんだが」

「もう全然解らないんですけど」

 本当になんなの。
 まだ言われなきゃ物理的に何とかしようとするって方が解りやすいよ。
 それならとにかくそっち方面を禁止すれば良いだけなんだからさ。
 ……凄く頭が良いらしいし、簡単に言葉の抜け穴を見つけられそうではあるけど。

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