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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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544/676

544:不用意な質問をしよう。

「でもほら、万一悪意がある相手を連れて行っちゃったとしても、ジョージさんとコレットさんが居ればどんな相手でも大丈夫ですよね」

 これもそういう問題じゃ無いのは解ってるけど、一応声に出して言い訳してみる。

「どんな相手でもって事は無いだろうけどな。あと俺が文句言ってんのはだな」

「はい?」

「そう思って連れて来たんならまだマシだが、お前のはただ何も考えてなかっただけだろうが」

「……はい」

 うん、カトリーヌさんじゃないけど返す言葉もございません。
 しかもマシってだけで、解ってても決してセーフでは無いんだよね。


「ったく、他の所にもそんなんで人を連れて行くんじゃねぇぞ? 姫様みたいに安全が保障されてる相手ばかりじゃねぇんだからな」

「はぁーい……」

 呆れた顔でお説教されてしまった。
 でも実際、反論出来る要素が無いから素直に頷くしかないね。


「ジョージさんはお優しいですわね」

「あん?」

 唐突なカトリーヌさんの言葉に、何だてめぇって顔になるジョージさん。

「白雪さんが他所で恥をかいたり責められたりせぬ様、注意を払って行動しろと忠告してくださっているのですわよね?」

「黙ってろド変態」

 舌打ちして悪態をつくジョージさん。
 ……あー、なるほど。
 文句がメインみたいだったけど、確かにちゃんと助言してくれてたな。
 やっぱりジョージさんって口は悪いけど、めっちゃ良い人だよなぁ。


「……くっそ、こいつめんどくせぇな。普通の相手ならぶっ飛ばすぞこの野郎って言うところなんだが」

 一瞬考えて、険しい顔でボヤくジョージさん。
 うん、カトリーヌさんにそういう事言っても無駄だよね。

「ぜひ!」

「これですもんね」

 心底嫌そうな顔をするジョージさんに、横から同意しておく。

「貶しても無駄だろうしな……」

「罵倒しても悦ぶし、無視もそれはそれでって悦ぶし、逆に褒めても普通に喜ぶしで、この人本当どうしたら良いんですかね」

「どうしようもねぇな」

 あ、早々に匙投げた。
 まぁ気持ちは解る。



「まぁ用件はそれだけだ」

「あ、ちょっと良いですか?」

「あん?」

 消えようとするジョージさんを呼び止める。
 ちょっと聞いてみたい事が有るんだよね。


「ジョージさんって、普段どういう感じで隠れてるんですか?」

「教えるわけねぇだろアホ」

「あたっ!?」

 ついびっくりして声が出ちゃったけど、別に痛くは無かったな。
 殆ど見えなかったけど、ジョージさんが手元に魔法で小石を出して、親指で私の額に向けて弾いてきたらしい。

 小石って言っても、私から見ればリンゴくらいの大きさだけどさ。
 普通の石なら私の首から上が無くなってる所だけど、そこをちゃんと考えて魔法で攻撃して(ツッコんで)くれたんだろうな。

 幸い飛んで来たのは魔法で作られた石だったので、私のおでこに当たった瞬間に無力化されて一旦静止し、そのまま重力に引かれて落ちていった。
 一応当たった感触は有ったけど、風船がぽよんって当たったくらいの衝撃だったな。
 しかし凄い勢いで飛んで来たのに跳ね返りさえしないから、変な感じだなぁ。

 衝撃を吸収するタイプの防御を極めれば、物理でも同じ事が出来るようになるかな?
 いや、やる意味は有るのかって話だけどさ。


「……いや、やらねぇよ」

「残念です」

 いやカトリーヌさん、そんな自分にも撃ってこいみたいな顔してもダメでしょ。
 別に撃たれる様な事何も言ってないし、そもそも喜ぶだけなのが解ってるんだから、ツッコミにも使えないし。
 あと別に痛くないよ?

「あぁ、一応聞くが怪我は無いよな?」

「あ、はい」

 私が声を出してしまったからか、安否の確認をしてくるジョージさん。
 まぁ確実に安全ってわけでも無いから、その辺は大事か。
 相手が【妖精】とは言っても、仮にも攻撃魔法を撃ってるんだもんね。

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