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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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540/729

540:動機を聞こう。

「おっと、私もクモさんを下ろしておかないと」

 そう言って頭に指を当て、感触でラキが乗ったのを確認してその手を受付へ持っていく女の子。
 あ、ラキがちゃんと「ありがとーございましたー」って感じに頭を下げてる。
 よしよし、ちゃんとお礼を言えるのは良い子だぞ。


「ところで、姫様に何の用が有るんだ? ああ、単なる質問だから答えたくなけりゃ言わなくても良いぞ」

 用件が必要とかじゃなくて、単にジョージさんが気になっただけって事かな?

「妖精さんの服は偉い人に貰ったと聞いて、会いたいなら紹介すると言われたので。そうか、ここで偉い人って言うとお姫様って事になるのか」

「あー、まぁ他に偉い人っつーのはあんまり居ねぇやな」

 町自体出来てからそう経ってないだろうし、ここは追放先みたいな扱いをされてるらしいから貴族さん達も来てないもんね。
 私が何かの集団に所属してれば候補が増えるかもしれないけど、そういう意味ではフリーだし。
 ……ていうか油断してると、その「何かの集団」のトップに祭り上げられそうだから気を付けないとな。


「一国の姫に会うという手続きが、こう簡単に済んで良いんでしょうか? ……と思いましたが、そういえばアリア様、町中で普通に見かけますね」

「ああ、本人は『部屋にも手続き無しで訪ねてくれて構わない』っつってるくらいだからな」

 まぁうん、その辺は気にしても仕方ないし、手間が省けて良いって事で済ませよう。
 いや、普通は省いて良い手間と省いちゃいけない手間が有るはずだけどさ。



「ところで、その服を作ったのが姫様だからって、何でわざわざ会いに来るんだ?」

「私もこういうものを作るのが好きでして、単にお話してみたいな、と。それと、執務室に人形が飾られていると聞いて、それを見てみたいというのもありますね」

「ああ成程、同好の士って奴か」

 同じ趣味で話が盛り上がるって、楽しそうだよね。
 まぁ私は同じ趣味とか言う以前に、現実だと家族以外の話し相手自体が居ないんだけど。


「しかし、まぁ……」

 言葉を濁して女の子を見るジョージさん。
 その顔は、なんとなく何が言いたいかは判るぞ。

「やっぱりジョージさんもそう思います?」

「まだ何も言ってねぇぞ」

「何ですか?」

「いや、そういった話をする前に、まずはお前さんが着せ替え人形にされそうだなって思ってな」

「アリア様が好きそうな見た目してますからねぇ」

「ああ、親や親戚で慣れていますし、時間も有りますから問題ありませんよ」

 ……あー、まぁそれもそうか。
 現実でもそういう事はあるだろうし、もう散々そういう状況になってきたんだろうな。
 可愛げなんて存在しない私でさえ、お母さんやお姉ちゃんが色々買ってきて遊ぶくらいだし。


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