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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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530/678

530:からかうのを止めよう。

「こら、失礼だろう」

「だ、だってぇ……」

 ずりずりと尻餅をついたまま下がっていく妹さん。
 そんな動きしてると、服が痛んじゃうぞー。

「すまない、妹は虫の類がどうにも苦手でね」

「あー、まぁそれは仕方ないですよ」

 ダメな物はどうしてもダメだからなぁ。
 どっちが悪いとかじゃなく、単に相性の問題だろう。


 露骨に避けられてしょぼんとなってる……と思ったけど、思ったより落ち込んでないな。
 やっぱ下半身がクモだとよくある反応らしく、残念だけど仕方ないよねって思ってる顔だな。
 ん、なんか悪い笑顔になったぞ。

「ひぃ!?」

「こらこら、からかっちゃダメだよ」

 笑顔のままで威嚇しつつぴーちゃんの頭から飛び降りた所を、【追放】を使って私の手の上に着地させる。
 意図した着地点と違ったら普通は危ないけど、ラキの反応速度と脚の数なら問題ないだろう。
 挫く足首も無いしね。

 めっ、とラキの頭を人差し指で軽く押さえると、ごめんなさーいって感じで私と妹さんにぺこりぺこりと頭を下げる。
 さすがに本気で怖がってる人を脅かすのは良くないぞ。


「えっ、あれっ、どっ、どこどこっ!?」

 ラキを見失った妹さんが慌てて、キョロキョロとあたりを見回して自分の服や背中を確認し始めた。
 あー、飛んで来た虫とか見失ったら、引っ付かれてたらどうしようって思ってあんな感じになるよね。

「大丈夫だよ。妖精さんがちゃんと回収してくれてるから」

「よ、良かった……」

 女の子の言葉に、ほふーと息を吐いて力を抜く妹さん。
 おや、立ち上がってこっちを見てきたぞ?
 ラキが怖いからか、結構離れてるけど。


「く、クモさん、ごめんなさい。クモさんは悪くないんだけど、私、その、に、苦手なんです」

 あ、ちゃんと謝ってくれるんだ。
 ラキが私の手の上で、良いよ良いよーって両手で大きく丸を作ってお返事してる。
 でもこれ、小っちゃすぎて見えてないんじゃない?

 いや、まぁ一応大体の形は見えるか。
 流石に表情とかになると、普通のサイズからだとラキの頭なんて一ミリ程度にしか見えないだろうから、見分けるのはかなり難しそうだけど。

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