挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

526/679

526:ちゃんと玄関から出よう。

「さて、それじゃ良い感じの時間だし、役場に行こうか」

 シルクに起こされて背中を払われているカトリーヌさんに、ラキを乗せた手を差し出しながら提案する。

「お久しぶりです、ラキ様。しかし先ほどの状況は、放っておいて良いのでしょうか?」

「んー、私たちが原因だし放っておきたいわけでもないんだけど…… あれ、私たちが『ごめんなさーい』って顔出したら、更に増援がゾロゾロ来ちゃう気がするんだよ」

「ああ、それは有るかもしれませんね」

 後処理してくれてる人たちに謝りに行って、更に仕事増やしてたら意味が無いもんなぁ。
 結界の中からなら大丈夫だと思うけど、一度感知されてからだとどうなるか判らないし。
 この世界の【妖精】の扱いだと、何が起こっても不思議じゃないもん。

 まぁ結構な人数が居たし、皆があの辺で戦うレベルってわけでもないだろうから、既に終わってるかもしれないけどさ。
 ……いや、うん、動ける人三割くらい宴会で減ってた気もするけど。
 それにしたって、あれを余裕をもって片付けるだけの戦力は有っただろう。


「訓練場でやってる集まりに来てた人も何人かいたし、会えた時にちゃんと謝ってお礼を言っておけば良いかな。おけば良いって言い方はなんか違う気もするけど」

「言わんとする事は解りますので、胸を張って言い放ったりしなければ問題無いかと」

 うん、それで十分ってわけではなく、追加の問題が起きないだろうって意味でね。
 決しててきとーにごめーんとか言っとけば良いだろとは思ってないのだ。



「さて、それじゃ行こうか。シルクはここに残っておしごとするのかな?」

 私の言葉に頷いて、新しい服を着せてくるシルク。
 いい加減一瞬で着せられるのにも慣れたから驚かないぞ。
 いや、服を取ってるのを見てたから驚かないだけで、気付けてなかったら多分次も驚くけど。

「そっか。それじゃぴーちゃん、ちょっとごめんね」

「ぴゃっ」

 横に居るぴーちゃんの頭をぽふっと撫でて、そこにラキを乗せさせてもらう。
 こらこらラキちゃん、足下をいじらないの。
 あ、飛んでる最中に落ちない様に調整してるだけか。
 別にぴーちゃんも不満気じゃないし、大丈夫っぽいな。


「よし、それじゃ…… あれ?」

 バルコニーに通じる出口の方を向いて出発だーって言おうとしたら、シルクにひょいっと抱っこされてしまった。
 あ、カトリーヌさんも捕まった。

「ちゃんと玄関から出ないとダメですよ、という事でしょうか?」

「あー。まぁ一応、この家の出入り口はあそこだもんね」

 自分を乗せたシルクの腕をぷにぷにと堪能しているカトリーヌさんの言葉に、何となく納得する。
 確かに飛べるから普通に出られるってだけで、あそこは外出用の出入り口ではないもんね。
 いや、まぁ玄関からも飛べなきゃ出られないんだけどさ。


「それじゃ、お留守番はよろしくねー」

「行ってまいります」

 玄関で私たちを下ろしてお見送りをするシルクに手を振って、家を後にする。
 さてさて、お仕事の時間だ。
 お仕事って言ってもメインは自分用のお弁当作りだけど。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ