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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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518/729

518:燕を警戒していた。

 周囲に目を光らせ、燕の襲撃に備え続ける。
 正直気付いてもどうにもならない気はしてるけど、気付いたら家に居たってよりは頑張った感が出るし。

 しかしこれ、どうしたものかな。
 下の方に既に結構な数が居るのに、まだまだ集まってきてるぞ。
 多分最初に見えてたのから増えてはいないと思うんだけど、このままだとまずいなぁ。


「うおっ!?」

 あ、やばい。
 手を出された個体だけだけど、私を狙い続けるのをやめて、攻撃してきてる人に向き直り始めた。
 このまま跳ねてても届かないって悟ったんだろうか?

「ぬんっ、だぁっしゃあっ! ほら、油断し過ぎですよ」

「おお、悪い……」

 急に反撃されて体勢を崩したお兄さんを、隣で戦ってたちっこい女の子が援護してる。
 しかしあの子、見た目に反して掛け声がごっついな……

 いや、別に良いんだけどさ。
 なんか手を引かれて立ち上がってるお兄さんも、ちょっと引いてる様に見えたぞ。


「おいっ!」

「ん? のわぁっ!?」

 警告の声に反応して目を向けると、一体の兎が盾を構えた人を踏み台にして、こちらに向かって大ジャンプしてくるところだった。
 飛び乗ったあたりで気付けたから余裕を持って回避できたけど、声が無かったら上昇が遅れて頭突きされてたな……

「お前、上に弾くのはダメだろうがよ」

「すまん、妖精さん!」

 踏み台にされた人の謝罪に、いいよーと手を振って返事しておく。
 殺すためにわざと投げて来たんじゃなければ大丈夫だよ。



「つーかお(めー)ら、宴会してねーでっ、ちったぁ手伝ってくれよ!」

 あ、流石にツッコまれた。
 街から付いて来てた人達、完全に観戦モードだったからな。

「あー、あれがまとめて突っ込んで来たら困るか……」

「おーい、まだ動ける奴ー。ボーナスステージ行くぞー」

「うぇーい」

「ダメ今暴れたら吐く」

 ……あの短い間にどれだけ盛り上がってたんだよ。
 動き出してるの半分くらいじゃないか。
 最初から酔っ払いっぽかったお姉さんなんて、結界内とはいえ町の外で酒瓶抱いて寝てるんだけど……
 状態異常こわい。

 うん、まぁ楽しんでるならそれで良いか。
 ……良いのか?


 うーん、増援のおかげでサクサク減っていくけど、まだ結構来てるなぁ。
 燕が全然来ないのは助かるんだけど、来ないのは来ないで逆に怖い。
 ていうか私、本当に何もしてない。

 とりあえず兎とスライムは届かないし何かを投げてくるわけでもないから、警戒対象から外して良いだろう。
 ん、なんか走ってきてる兎が二体、縦に並んだ。
 まぁどうせ届かないんだし、何かやろうとしてても問題無いかな。


「えっ? んなっはぁっ」




「おおう……」

 自室のベッドの上に、お尻からぼふっと落下する。

 ……せめて疑問形の悲鳴を上げたかった。
 あれじゃ完全にただの奇声じゃないか。

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