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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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515/678

515:攻撃を聞こう。

 しかし本当にデカいな、あの兎……
 普通の兎の倍はあるんじゃなかろうか。

 あ、でもなんか特に大きい品種だとあのくらいあるんだっけ?
 直接見たことはないけど、五十センチ近くある兎とか居た気がする。
 ネズミだってカピバラとかの、例外みたいなサイズの品種が居たりするしね。


「やー、敵だけどうさちゃん可愛いねぇ」

「一応お聞きしますが、戦う事に問題は有りませんよね?」

「あ、そこは大丈夫。ちゃんと割り切れるよ」

 結構可愛い敵と戦いたくないって人は居るみたいだけど、私は大丈夫だ。
 気持ちは解るけどあくまで敵だし、何よりもゲームの中だしね。

 いや、まぁ出来る事なら避けたくはあるけどさ。
 見た目は可愛いんだし。


「そういえばあの子たちって、どうやって攻撃してくるの?」

「基本的にはあの通り、頭からの体当たりで転倒させようとしてきます」

 あ、ほんとだ。
 ソロの戦士っぽい人が突撃されてる。
 上手くタイミングを合わせて盾で横殴りに弾いたけど、あれ結構重いだろうなぁ。


「防御姿勢で動きを止めてしまうと、宙返りをして両足で盾などを蹴る……というか踏み台にされて、より強い衝撃を受ける事になりますね」

「転ばされたら踏まれるの?」

「いえ、露出した柔らかい部位、主に首などに噛みついて、主要な血管の切断を狙ってきます」

「うわ怖っ」

「可愛らしい見た目をしていても、彼らはあくまで魔物で敵ですから」

 なんで町を出て最初に会いそうな敵が即死を狙ってくるんだ。
 いや、理にかなってはいるかもしれないけどさ。


「ちなみに噛めそうな場所が無ければ、白雪さんの言う通りに踏みつけてきますね」

「あ、ハズレでは無かったんだ」

「どちらにしろ、一人では上手く対処できなければそのまま殺される事になりますが」

「あー、まぁ立ち上がれなきゃ、そのまま蹴られ続けるだけか」

「彼らは賢く一度武具を手放してしまうと、攻撃よりもそれを遠くに蹴り飛ばす事を優先してきますので、迎撃もまともにできなくされてしまいます」

「……町の近くに居て良い敵なのかな」

 普通にめっちゃ危険な気がするんだけど。
 まぁ普通の野生動物でも戦うとなるとかなり強いんだし、おかしな事ではないのかもしれないけど、これゲームでしょうに。
 もうちょっとバランスというか手心をさ。


「まぁ体当たりをいなして攻撃すれば、容易に倒せる相手ではありますので。それに転がされたとしても、一人でさえなければ援護してもらえば良いので大事にはなりませんわ」

「ああ、それもそうか。大人しくパーティー組んできた方が良いよって事ね」

「そうですね。さて、それでは早速参りましょう」

「あ、置いて行かないでよー」

 唐突に前進を始めるカトリーヌさんに急いで追いつき、一緒に町の結界を抜ける。
 うん、やっぱり結界の類は感じ取れるな。
 ……この結界、【妖精】も弾こうとしてるとかじゃないよね?



「……んっ?」

「あら?」

 ……待って?
 なんで私達が結界から出た瞬間に、見えてる範囲の兎が一斉にこっち見たの?
 地面を這いずってるスライムも、なんかこっちに意識向けてる気がするし。


「ヤバくない?」

「ちなみに敵を引き連れているのが解っていて結界内に戻る事は、処罰の対象ですので気を付けましょう」

「言うの遅くない?」

 逃げ帰る事も封じられてしまった。
 ていうかそういう大事な事は、事前に言っておいてくれないかな。


「うわっ、ちょっ、全部来たっ!?」

 さっきまで他の人と戦ってた敵まで、全部まとめてこっちに向かって走ってきた。
 いやいや、何で何で!?
 どれだけ【妖精】は嫌われてんの!?

「落ち着いてください。この高さであれば届きはしないはずです」

「いやそりゃそうだけど、流石に怖いでしょ」

 うん、一応言われた以上の高さは確保してるけどさ。
 割と洒落にならないって。

 あと結構迷惑かかってるって。
 戦ってた人達、待てーって追いかけて来てるじゃん。


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