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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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514/728

514:パーティーを組もう。

「待て待て。邪魔しない様にとはいっても、一応ちゃんと聞いとかないとだろ」

「まぁそうだねー。ほら、ちゃっちゃとお願いしてきなさいよ」

「いや俺かよ」

「そりゃそうだろ。妖精さんに返事してもらっても、俺らじゃ聞こえねーんだから」

「へいへい、解りましたよ」

 結局本当に付いてくる事になったらしく、対話係を押し付けられた兎のお兄さんが小走りで追いかけて来た。
 まぁスキルとか色々隠したい人もいるかもしれないし、見てて良いかの確認は大事だな。
 見られてるから使わない様にするってなると、それは邪魔してるって事だし。
 ていうか普通につきまとうわけだし。

 まぁ普通に平原に出るだけだからどこからでも見えるだろうし、私は別段何かを隠すって気も無いけどね。
 【妖精】で出来る事なんて、大抵人間じゃ真似しようがない事だし。


「おーい妖精さん、多分聞こえてたと思うけど…… あ、良いんだね」

 兎さんが言い終わる前に、手でオッケーとサインを返しておく。
 小さくて見づらいだろうけど、伝わったので問題無いだろう。

「とは言っても、戦いなんてものは見られないと思いますけど」

「そう? 意外となんとかなるかもしれないじゃん。見学させてもらうよー」

「いやー、多分私はあわあわ狼狽えてそのまま死ぬだけだと思いますよ」

 攻撃力が有っても活かせなきゃ意味が無いからなぁ。
 VRゲームでの戦闘の経験は無いわけじゃないけど、こんな状況は初めてだし。



「ていうかあっちの様子、見学っていうか見物ですよね」

「……うん、ごめん。ノリだけでついてくる奴も結構居る」

 だってあれ、あそこのおっちゃんとおねーさんが持ってるの、どうみても酒瓶とおつまみじゃん。
 いや、っていうかおねーさんの方、もう完全に出来上がってるだろ。
 顔は赤いし、荷物まとめてる足がふらふらしてるじゃないか。


「まぁ別に構いませんけど…… 飲み食いするのは止めておいた方が良いと思いますよ」

「ん?」

「いや、どうせこの人はしぶとく即死しない様にして、いろいろとバラ撒くと思うので」

「あー、そういやコイツが居るか…… 鬼の時も色々と被害出してたからなぁ」

「……いや褒めてないよ?」

 頬に手を当てて「それほどでも」みたいな顔をするカトリーヌさんに、とりあえずツッコんでおく。
 今の言葉のどこにも、照れる要素は無いだろう。

 ていうかカトリーヌさん、さっきから本当に静かだな。
 ……口を開いたらロクでもない事言っちゃいそうなくらい、テンションが高くなってるんだろうか。



「んじゃ、オッケーって言ってくるよ。邪魔する気は無いけど、手助けとかも要らないんだよな?」

「はい。どうなるにしても、結局自分で出られないなら意味が無いですから」

「ん、解った」

 兎さんが手を振って元の場所に戻っていく。

 お外出たいなーって思う度に、誰かについて来てもらうわけにもいかないしなぁ。
 ……いや、まぁ自衛しづらい火力職とか支援職はパーティーを組むって形で、前衛について来てもらってる事になるけど。

 とはいえ私は組んでるわけじゃないし、そもそも組んでもどうにもならないだろうってお姉ちゃん達と組まなかったんだし。
 ってそういえばすっかり忘れてた。


「カトリーヌさん、パーティー組んでなかったし申請送っとくね」

「はい」

 メニューを開いて、ぽちぽち操作してカトリーヌさんにパーティー勧誘の申請を出す。
 これ直接名前を入れて申請したけど、多分ショートカット的な操作とかあるんだろうな。
 どうせそうそう使う事は無いから、別に良いけど。

 ていうか召喚獣たちで枠がギリギリだったな。


「まぁあんまり意味無いかもしれないけど、一応ね」

「有ると良いですねぇ」

 おや、喋った。
 さっきまで静かだったのはなんだったのか。
 いや、喋ってくれる方が良いんだけどさ。



 警備の衛兵さんにめっちゃ心配されつつ、いざ初めてのお外へ。
 とは言っても、門を出てすぐの所はまだ結界の中なんだなぁ。
 まぁ結界と壁の間にある程度スペースが無いと、急に湧いた敵に壁が攻撃される可能性が有るか。

 うーん、広いなー。
 遠くでやたらでっかい兎と戦ってるのがちらほら見える。
 はてさて、何分持つかな?

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