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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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513/728

513:心配されよう。

 門の近くには小さな露店がいくつか開かれており、広場ほどでは無いけど結構賑わってるみたいだ。
 売っているのは、主に矢とか薬とかの消耗品みたいだな。

 兎さんみたいに自作する人も居るけど、大抵の人はこういう店で出発の前に買っていくのかな。
 あとうっかり忘れてた物を買うってのもあるか。


「お、妖精さんじゃん。おいっすー。こんな所でどうしたんだ?」

 おや、近くにたむろしてる人の中に、顔見知りの兎のお兄さんが。
 と言っても訓練場の集まりに付き添いで来てただけの、文字通り顔を知ってるだけの人だけど。

「こんにちはー。ちょっとカトリーヌさんの提案で、表を見に行ってみようかと」

 周囲の人にも笑顔で手を振りつつ、お兄さんの質問に答える。
 露店商まで手を振ってるから接客しようよって思ったけど、客もこっち見てるから問題無いな。
 いや無くは無いか。


「え、外? 妖精さんの体で外出(そとで)て大丈夫なの?」

 うん、当然ツッコまれるよね。

「いえ、ほぼ確実に大丈夫じゃないですけど」

「止めといた方が良いんじゃないかなぁ……」

「まぁダメで元々って言いますから」

 現実と違ってゲームの中だから、死ぬような事でも取り返しがつくからね。
 サクッと死んでダメだったねーで良いのだ。
 ……とはいえ痛いのは嫌だから、粘る努力はあんまりする気が無いけど。


「つっても自分で行くって決めたなら、関係無い俺が止めるのも変な話か」

 何やらうんうんと納得してくれている。

「心配してくれて、ありがとうございます」

「いやいや。まぁ気を付けて、頑張ってきなよ」

「はーい。それじゃ、失礼しまーす」

 手を振る兎さんにこちらも振り返して、その場を離れて北門へと向かう。
 しかしカトリーヌさん、さっきから後ろで添え物みたいになってないで、自分からも説明してほしいんだけど。
 まぁ良いか。



「妖精さんはどうしたんだ?」

 ん、さっきとは別の人の声が後ろから。
 私の声が聞こえない人が、兎さんに何話してたか聞いてるのか。

「あー、ダメ元でおでかけだってさ」

「あん? ……放っといて良いんかねぇ」

「そうは言ってもなぁ。妖精さんだってれっきとしたプレイヤーなんだし、邪魔は出来ねーじゃん」

 うん。
 ちょっと小っちゃいけど、NPCとかじゃないよ。
 あとレアモンスターとかでもないよ。


「あー、そりゃそうだよねぇ。ってか、妖精さんの実戦ってレアじゃない?」

 なんか女の人の声が増えたぞ。

「あ、確かに。……なあ、ちょっと邪魔しない様に付いて行ってみないか?」

「なんの話ー?」

 いや待って待って。更に増えた。
 なんか後ろにゾロゾロついて来そうな流れになってきたぞ。

 ていうか付いて来ても、多分見られるのは実戦じゃなくてグロ映像だけだぞ。
 主にわざと急所を避けて受けそうなカトリーヌさんの。

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