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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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512/673

512:燕の話をしよう。

 まじかー。
 速くて飛んでる敵なんて居るなら、一瞬も油断出来ないんじゃないか……?
 いや、元から油断出来るはずが無いって思ってたし、何も変わってないか。

「ま、まぁ目で追えないほどではありませんので……」

「いや、それ見る側が通常サイズでの話だよね?」

「……確かに、今の状態で見たことは無いですね」

 まぁ遠くから見ればちゃんと見えるかもしれないけどさ。
 問題はそれが突っ込んでくるであろうって事だよね。


「燕って現実でもかなり速かったよね」

「純粋な速度ならば更に上は居たと思いますが、隼と並んで速さの象徴として扱われることが有りますね」

「あー、飛燕とか燕返しとか?」

「燕返しは速度と言うより、旋回性能ではないでしょうか」

「……私の中でのヤバさが増した気がする」

 速い上に小回りが利くとか勘弁してほしいんだけど。
 まっすぐ突っ込んでくるだけなら回避できる可能性も残ってたけど、追従してこられたらどうしようもないじゃないの。


「うろ覚えではありますが、普通に飛んでいる燕が時速五十キロ前後だったかと」

「それ、私たちからだと反応できるかすら怪しくない……?」

 このゲームだと単純に十倍の速度で突っ込んでくるわけだよね。

「飛行機よりは遅い、といった感じでしょうか」

「いや、飛行機が自分に向かって突っ込んで来たこととか、流石に無いから解んない」

 とりあえず死ぬって事だけは解るぞ。
 そっちはサイズの問題もあるけどさ。


「天敵から逃れる時や虫などの獲物を捕らえる時には、最高で二百キロ近くに達するそうです。以前攻撃された時も、そのくらい出ていた気がしますね」

「……それ、無理じゃない?」

 時速二千キロとか、もうよく解んないよ。
 見た事無いっていうか見えるの?

「今の私たちから見て十倍になるとして、通常サイズでの拳銃の弾丸よりも速いといったところですか」

「無理」

 カトリーヌさんの言葉に二文字で返しておく。
 いやいや、そんなものに反応出来るわけ無いじゃない。
 居るのに気付いてても、こっちに来たって思ってる間に死んでるよ。



 やっぱやめとこうかな……とか少し思ったけど、元々どうせ死ぬだろうって思ってたんだし今更だった。
 うん、それに変に半端なダメージを貰うより、ぶつかったら間違いなく即死する存在の方がある意味では優しいかもしれない。

 スライムとかに捕まったら、じわじわとゆっくり殺される可能性とかも有るしね。
 ……うん、流石にそれは絶対やだな。
 この世界は【妖精】に厳しいし、本当にやってきそうだし。


 そうこうしているうちに、北門っぽい物が見えてきた。
 ていうか初めて見たけど、町の外壁って結構しっかりしたものなんだな。
 まぁこれだけしっかり建物が造られてて、外周がショボい柵だけとかって事は無いか。

 うぅ、私の死期がどんどん近づいてくるよう。
 いや行くって言ったのは自分だから、言っても仕方ないんだけどさ。

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