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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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509/729

509:少し止められよう。

 幸せそうな顔で太郎の背中に引っ付くカトリーヌさんと、不安げにそわそわしている太郎。
 まぁうん、私が居る時だったらひっぺがしてあげるから安心しなさい。

 それにしても、ああいうちょっとアレなのを抜きにしても太郎のもこもこは好きなんだな。
 カトリーヌさん、普通に楽しんでるし。
 ずっとその調子でいてくれれば、別に太郎だって嫌がらないのになぁ……



 さて、ずっと珠ちゃんをもふもふしててもしょうがないし、本題に入ろうか。
 ……このまま埋まってたら、なんか知らないうちに寝てそうだし。

「シルク、ちょっと良いかな。太郎と珠ちゃんも」

 珠ちゃんから降りて三匹(さんにん)と向かい合える位置に移動して、改めて声をかける。
 太郎の背中にカトリーヌさんが引っ付いたままだけど、まぁ満足したら離れるだろう。


「ちょっとカトリーヌさんと一緒に外へお出かけしてくるから、少しの間お留守番しててね。シルクはいつ戻されても良い様に、火を使ったりする作業は控えるんだよ」

 ぴーちゃんから聞いてる気もするけど、一応私からちゃんと言っておかないとね。
 多分本当に「少し」だろうけど。

 正直な所、このゲームの運営がまともに外に出してくれる気が全くしてないしなぁ。
 何があるかは判らないけど、酷い目に遭うって事だけは判るぞ。

 ……とりあえず、高位種族が敵として吸い寄せられてくるっていう最悪のトラップだけは止めてね?
 全プレイヤーから叩かれるレベルの事故案件だから。


「ん?」

 なんかシルクがゆっくり近づいてきた。

「えーっと、やめておけって事?」

 目を閉じて首を振られたので、意図を確認してみる。
 いや、まぁそれ以外に無いだろうけどさ。

 シルクが私の言葉に、困った顔で頷いた。
 これは『やめておけ』というか『やめたほうがいいですよ』くらいのニュアンスだったかな?


「大丈夫大丈夫、安心して。どうせ無理なのは解ってるから、ちょっと見てくるだけだって」

 珠ちゃんが心配そうに小さくぬーと鳴き、太郎は短いおててでバツを作って意思表示してきていたので、心配するなと声をかけておく。
 いやうん、安心出来る要素は全く無いけどさ。
 ていうか太郎、それ可愛いな。

 しかし、危ないから自分もついていくよーみたいな感じがしないな。
 さっきのぴーちゃんとシルクとのやり取りで全員に伝わってたのか、お留守番してなさいって指示を心配より優先してくれてるのか。
 とりあえず、「危ないけどまぁ別に良いかー」とか思われて無いとは思いたい。



「あ、それはともかくシルク」

 心配そうな顔のまま疑問符を浮かべるシルク。
 大丈夫だって。ちょっと死んでくるだけだから。

「それ、ありがとうね。やっぱりシルクは凄いなぁ」

 家の支柱に付けられた梯子を指さして、シルクの頭をよしよしと撫でる。
 実際、さっきの間に完成させるとまでは思ってなかったよ。


 仕事を褒められたのが嬉しいのか、シルクがえへんと胸を張って微笑む。
 うんうん、やっぱり子供は笑顔で居る方が良いよね。

 ……まぁ笑顔じゃなくしてるの、大抵私なんだけど。

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