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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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508/673

508:警戒されよう。

 別に脅かしてないのになーと思いつつ、香箱座りでこっちを見ていた珠ちゃんをモフりに行く。
 カトリーヌさんは太郎を触りに行ったか。

 あんな重そうな物を引っ張ってきたのに、特に疲れた様子もなくくつろいでいる珠ちゃん。
 とは言え、持って来てからどのくらい経ってるか判らないし、最初は割と疲れてた可能性も有るか。

「いやー、珠ちゃんは凄いなあ」

 素直に珠ちゃんの頑張りを褒めつつもふっと背中に乗り、首に抱き着いてわしゃわしゃと喉を撫でてあげる。
 よーしよしよし、えらいぞー。


 なんていうか、スキルで伝わってくる感情も見た感じも、褒められるのを素直に喜びつつも微妙に色々混ざった感じになってるな。
 「すごいでしょー」とか「おしごとですし」とか、「もっとほめてー」とか「これくらいなら大したことないです」とか。

 まぁ実際このくらいは余裕でこなせるんだろうし、珠ちゃん的には凄い事では無いんだろうな。
 私には到底出来ない事だし、褒めまくるけどね。

 珠ちゃんもちょっと遠慮気味だけど、褒められる事自体は素直に喜んでるんだし。
 ていうか飼い主(わたし)が撫でるのを喜んでくれてるのかな?
 にゃんこの撫で方に自信なんて無いし、私の力じゃどれだけやっても痛くなりはしないだろうって全力でかきまわしてるだけだけど。

 とりあえず指を立てて喉の辺りをぐいーっとひっかいていくのは気持ち良いらしい。
 そこそこーって感じに顔を上げて、撫でやすい様にしてくるし。
 ……これ、この状態で前から抱き着くのも気持ちよさそうだけど、顔が下ろせなくなって困るだろうな。



 珠ちゃんの首に回した腕を戻して耳の付け根をコリコリ掻いてあげながら、カトリーヌさんと太郎の方を見てみる。
 ……なんで君ら、向かい合って牽制しあってるの?

「カトリーヌさん、何やってんの?」

「いえ、太郎様に抱き着かせていただこうと思ったのですが…… 何やら警戒されておいでなので、隙を窺っているのです」

「あー……」

 前回抱き着かれた時にそのまま自分の背中で窒息死しようとした相手だしなぁ。
 そりゃ警戒するよね。
 自分は別に痛くないとはいっても、楽しめる様な事じゃないんだし。


 カトリーヌさんが回り込むために少し動こうとすると、それに反応して太郎が向きを変えつつ一歩下がる。
 なんだこのじりじりした争いは。

「太郎様、少し、少しだけですので」

「カトリーヌさん、無理強いはしないであげてね? ていうかああいう事やらないって太郎に約束してあげたら、少しはマシになるんじゃないかな」

「不可能な事を約束する事など、私にはできませんわ」

「……さいですか」

 まぁそうだろうとは思うけどさ。
 ちょっと我慢するだけで、割と良く暴走する人だし。

 とりあえず太郎にお願いして、引っ付かせてあげておくか。
 またやったら何の遠慮も無く振り落として良いよ。
 多分それで怪我したり死んだりしても、この人は喜ぶから。

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