挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

507/673

507:荷車を見よう。

 兎さんに手を振りつつ門の上を通り、家へと向かう。

 そういえば、兎さんって未だに私の事『妖精さん』って呼ぶんだな。
 いや、別に良いんだけどさ。
 少なくとも今のところ、困る事は無いし。

 ていうかあの人を『兎さん』って認識してる私も、人の事は言えないな。
 いや、こっちは名前知らないからだけども。



 あ、ちょうどみんな家の外に居るな。
 いや、そもそも今の面子だと、家の中に入るのはシルクくらいか。

 太郎はともかく、珠ちゃんの大きさだと入れなくは無くても、かなり狭いだろう。
 ……いや、にゃんこだしそれはむしろ喜ぶかも?
 まぁそれは置いておこう。

 お、あれが珠ちゃんが牽いてきた荷車かー。
 荷台にサイズがバラバラな木片や金具、それと糸などが一杯乗っていて、私の力じゃどう頑張っても微動だにしなさそうだ。
 珠ちゃん、流石の馬力だよ。
 ……ん、猫力? いやそこは別に馬力で良いか。

 今は外されて芝生に垂れている革紐の形を見るに、首回りとお腹回りの二か所をぐるっと巻いて繋いでたっぽい。
 なんていうか、もうちょっと形を変えたらお散歩紐みたいな見た目になりそうだな。
 そういう用途で繋ぐのは嫌がりそうっていうか、珠ちゃんは普通に人の言葉を理解するくらい賢いから必要無いけど。


 シルクの方は、後付けの梯子を大体作り終えた所って感じかな。
 どうやら上から下へ伸ばしていったらしく、今は私が地上から手を伸ばせば届くくらいの高さを、芝生に座り込んで作ってる。

 ……太郎、走り回って遊んでるだろうとか思っててごめんよ。
 ちゃんと木材運んだりしてお手伝いしてたんだね。


「ただいまー」

 三匹(さんにん)とも当然こちらには気付いていたので、シルクが振り向いて頭を下げた所に帰宅の挨拶をする。

「ぴーちゃん様、ありがとうございました」

「ぴー」

 カトリーヌさんがぴーちゃんの鉤爪から解放されて頭を下げ、それをぴーちゃんが「良いって事よー」ってノリで、上半身をぱふぱふ羽で挟んでる。
 うんうん、仲良しさんだな。

 ていうかあれ、気持ちよさそうだな。
 今度覚えてたらやってもらおう。



 おや、ぴーちゃんがシルク達の所に飛んで行った。
 ……なんか無言でシルクと向き合ってるんだけど。
 あれは離れてた間の報告でもしてるんだろうか。

 あ、なんか指でトスッとおでこ突っつかれたと思ったら、シルクがよしよしって感じで頭を撫で始めたぞ。
 ……もしかしてあれ、「だから逆らっちゃダメって言ったでしょ?」からの「こわかったねー」なんだろうか。
 わたしいじめてないよ。
 こわくないよ。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ