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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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505/673

505:背中は断ろう。

 まぁカトリーヌさんがそれで良いなら、と気にせずに出発する事にした。
 うん、当然何事かと見られるよね。
 正直他人のフリをしたいけど、確実に無理がある。
 【妖精】なんて今は私達だけだろうし、ぴーちゃんに似た子どころか普通の召喚獣さえ殆ど見た事無いし。


 しかしそれにしても、相変わらずチョロいなぴーちゃん。
 カトリーヌさんはちゃんと許してくれたし、『こわいごしゅじんさま』からかばってくれたから良い人って感じなんだろうか?
 やってることだけを見ると、まだちょっと怒ってる様にも見えるけど。

 最初の頃は比較的賢くて大人しいお姉さんって感じだったのに、どんどんお姉ちゃん並になってきてる気がする。
 いや、今も見た目だけなら、図書館とかで静かに本を読んでそうな印象ではあるけどさ。
 目つきは尋常じゃなく悪いし、羽じゃ本は読みづらいだろうけど。


 実は初めは見栄を張って恰好付けてただけで、素の性格はかなり子供なんだろうか。
 ……あと大体ラキと一緒に居たから、余計に大人しく見えてた可能性もあるな。
 あの子、元気過ぎるくらいだし。

 実際、現実にも居る動物ならともかく、ハーピーやアラクネの成長とか解んないし。
 実はラキもぴーちゃんも、こんな見た目なのに三歳児ですなんて可能性も、一応ゼロでは無いんだよなぁ……

 まぁその辺は考えても仕方ないし、スルーしよう。
 図書室とかで調べれば判明するかもしれないけど、あんまり意味無いし。



「ていうかぴーちゃん、私の時みたいに、背中に乗っけてあげたら?」

「ぴっ? ぴぅー」

 おや、首を振られた。
 何か問題でも有るのかな?

「私は現状に満足していますよ?」

「いや、見た目がね? めっちゃ見られてるし」

「それも含めてですわ」

「あー……」

 なるほどね。
 屈辱とか尊厳とかそういうのね。


「でも、私は普通に乗せてくれたよね」

「ぴ。ぴーぁー」

 んー?
 うん、でもだめなのーみたいな反応が返ってきた。

「ぴーちゃん様の背中は、ご主人様のものだという事なのでは?」

「ぴゃっ」

「んー、よく解んないけど、ぴーちゃんがそう言うならまぁ……」

 カトリーヌさんの問いに、元気に肯定っぽいお返事を返すぴーちゃん。
 なんだろう、ハーピーって種族の文化っていうか習性で、背中に乗せる事には何か大事な意味が有ったりするのかな?
 まぁダメって言ってるなら、無理強いする事も無いか。
 幸い、獲物の側がそれで良いって言ってるんだし。


「……あれ、でもお姉ちゃんは普通に乗っけてなかった?」

 確か「お友達」にした時に、自分から進んで乗せてあげてた気がする。

「ミヤコさんは白雪さんのお姉様だということですし、その関係なのでは?」

「ぴっ」

「あ、そうなんだ」

 まぁ私のやった事で縮んでた相手だし、元々ぴーちゃんが呼ばれた時からかわいーって好意的だった相手ってのもあるかも。
 アヤメさんみたいな普通の人の反応だと、『小っちゃくて可愛らしいけど目つき怖い』って思われてるって、嫌でも察せちゃうだろうし。

 お姉ちゃんは半分の大きさまで縮んでも自分を恐れなかった、凄く珍しい相手だもんなぁ。
 多分ぴーちゃんの中での好感度、ほぼ最上位に位置してるんじゃないかな?

 まぁもちろん一位は私だけど。うん。
 そこは譲れないぞ。

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