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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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503/677

503:冒険を始めよう。

「うーん、どうしよう。まだちょっと早いけど、このまま役場に行っちゃう?」

 少し考えても特に案が浮かばなかったので、諦めてカトリーヌさんに提案してみた。
 おや、カトリーヌさんも考えてるっぽいな。

「カトリーヌさんはどこか行きたい所とか有る?」

「そうですね、有るには有るのですが……」

 お、有るのか。
 でも、なんか言いづらそうにしてるな。
 カトリーヌさん的な場所なら私は行かないぞ?


「こっちから聞いたんだから、遠慮なく言ってくれて良いんだけど」

 遠慮するなと促してみると、カトリーヌさんが頷いて口を開いた。

「その、試しに町の外へ行ってみるのはどうか、と思いまして」

「……んー、その選択肢は頭からすっぽり抜けてたなぁ。いや、これ本来そういうゲームのはずなんだけど」

 マジかー。お外かー。
 最初からどうせ無理だって思ってたんだよなぁ。

「ダメでしょうか?」

「うーん、ダメってわけじゃないけど…… そうだね、無謀だとは思うけど、駄目元で行ってみようか」

 どうせすぐ死ぬだろうけど、もしかしたら少しくらいなら大丈夫かもしれないし。
 どうせすぐ死ぬだろうけど。


「ぴゃっ!」

 おや、ぴーちゃんが「まかせて!」って感じの顔になってる。

「あ、いや、ぴーちゃんはお留守番だよ?」

「ぴゃっ!?」

 驚きの声を上げるぴーちゃん。
 まぁ当然か。


「ほら、お外は多分危ないからさ」

「ぴっ、ぴぅ」

 ぴーちゃんが困った顔で、正面から私を羽で挟んで迫って来る。
 手が有ったら肩を掴まれてる感じだな。

 んー、「だ、だから私が守るの!」って感じかな?

「だめだめ、そんな危険な所に皆を連れて行けないよ」

「ぴぁー……」

 そんなー、としょんぼりするぴーちゃん。
 なんかごめんね。
 実際これ、ただの私のわがままだもんなぁ。


「ぴーちゃん様、白雪さんは優しいので、皆様が傷つかれるのがお嫌なのですよ」

「ぴっ!」

「ひっ!?」

 あ、カトリーヌさんが睨まれて墜落した。
 とりあえず加速がつく前に回収しておこう。

 うーん、今回は「ちょっと不機嫌」どころか、直接怒りを向けられたわけだから良く効いたなぁ。
 「お前が変な事言い出したから!」って所だろうか。


 でも気持ちは解るけど、カトリーヌさんが悪いんじゃないからなぁ。

「こら、ダメでしょぴーちゃん。カトリーヌさんは試しに提案しただけで、行くって言ったのも連れて行かないって言ってるのも私でしょ?」

「ぴ、ぴぅ……」

 ダメな事はダメと、一応ちゃんと叱っておかないと。
 悪いのは私であって、カトリーヌさんじゃないのだ。

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