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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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501/678

501:ブレスを教えよう。

「とりあえず、これをぽいぽい投げてれば取得できるのよね?」

 私達は圧縮して結晶を作る事で取得したけど、あまり言わない方が良いし【魔力弾】があるんだからこれで問題無いだろう。

「そのはずです。一応攻撃魔法ですし、何かにぶつけた方が経験値的に良いかもしれませんけど」

「そうねぇ」

「いや、流石に理由もなく投げつけられたら避けるし、文句も言いますよ」

 にっこりと自分の方を見るむつみさんに、レンジャーさんが抗議している。
 うん、そりゃそうだよね。
 自分が悪いと思ってるから受け入れてただけであって、別に好き好んで痛い目に遭ってたんじゃないんだから。


「そういえば、白雪ちゃんがふーって吹いて気持ち良くしてるの、あれも【妖精】のスキルなのよね?」

「あー、あれは一応【妖精】専用だと思うんですけど、スキル自体は普通の【吐息(ブレス)】ですね」

「あら、そうなの?」

「はい、こんな感じです」

 【吐息】のパネルを出して引き延ばし、むつみさんに手渡す。
 レンジャーさんもちょっと気になるのか、一緒に見てるな。


「へえ、他にも色々吐けるのねぇ」

「【吐息】を普通って言って良いか微妙なとこっすね。本来は【竜人】のスキルでしょうし」

「どうなんでしょうね。たしか【竜人】は体力を消費するはずですけど、これは魔力を吐き出しますし、実は別物なんじゃないですか?」

「という事は、これも頑張れば取れるのかしら」

「姐さんただでさえ妖怪っぽいのに、これいじょぅぁったぁ!?」

「そりゃ怒られますよ」

 黙ってれば良いのに要らない事を言って、またしてもお仕置きされるレンジャーさん。
 残る様なダメージが無いとは言え、顔面に魔力弾は痛いだろうなぁ。

 ……まぁ、うん、否定はしないけど。



「あー、まぁ【妖精吐息】以外は取れるかもしれませんね。これ、対応した行動で一つずつ覚えられましたし」

「え? ……魔力は解るし氷もまぁ解るんだけど、火や酸はどうしたの?」

「氷って言っても吐いてたのは水ですけどね。火も普通に魔法の火の球を口に含んで、こう魔力を燃料にする感じでぼふーっと」

 取得した時と同じ様にピンポン玉サイズの火球を口に放り込み、その中を通して魔力を吐き出して見せる。


「いや普通じゃねーっすよそれ」

 律儀にちゃんと私の言葉を中継してからツッコミを入れるレンジャーさん。
 うん、言いたくなるのは解る。

「うーん、流石に真似できないわねぇ……」

「まぁ取る意味もそんなに無いと思いますし、無理しなくて良いんじゃないですかね」

 私も火や水は取れそうだから取ってみただけだし。


「普通の魔法を使えば良いんだものね」

 ぽっと火の玉を指先に浮かべるむつみさん。
 ……いや、なんでレンジャーさんに差し出してるの。

「やりませんよ?」

「あら残念」

 普通に拒否されて、ぽいっと火球を捨てるむつみさん。
 ていうか、せめて威力を落とした物を出そうよ。
 今のごく普通の攻撃魔法だったぞ。



「ところで白雪さん、時間の方はまだ大丈夫なんすか?」

「あー、そういえば。こっちの時間は大丈夫なんですけど、もともと訓練の邪魔しない様にって思って、見つかったら引っ込んで退散するつもりだったんでした」

「あら、そうだったのね。まぁ私としては情報を教えてもらえたから、訓練している以上に有益だったわ」

「自分は痛い目に遭っただけっすけどね……」

「いや、それは単なる自滅じゃないですかね」

 要らんことを言うから叱られるのだ。


「それじゃ、良い区切りなんで私達は退散しますねー」

 三人でお辞儀をして、手を振りつつ二人から離れて行く。

「ありがとう、楽しかったわ」

「また会う事が有ったらよろしくっすー」

 ……レンジャーさんが先回りしてドアを開けてくれた。
 うん、また忘れてたよ。


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