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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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500/676

500:感触を聞いてみよう。

「だ、大丈夫ですか?」

 背中に魔力の塊を落とされたレンジャーさんに近付いて、一応聞いてみる。
 まぁ普通に抗議してるし、怪我とかはしてないと思うけど。
 服も破れたりしてなかったし。

「あ、つい声出しちまいましたけど、そこまでじゃないんで大丈夫っすよ。ありがとうございます」

「我々の業界では、このくらいはご褒美ですからね」

「いや自分そういう業界の人間じゃねーんで。普通にしんどいっすわ」

「おや、そうでしたか」

 スッと近づいてきたカトリーヌさんに対し、一緒にすんなとレンジャーさん。
 うん、そりゃ普通はそうだよね。
 ていうかカトリーヌさんの場合、このくらいどころか即死まで含む全部がご褒美でしょ。


「つーか姐さん、そろそろキツいんで降りてもらって良いですかね」

「ああ、そうね。そろそろ止めておかないと、逆に私が怒られちゃう」

 レンジャーさんの言葉に同意して立ち上がるむつみさん。
 まぁ上に飛び乗ったり魔力弾ぶつけたりしてるし、暴言に対する反撃なら十分済んだだろう。

 いや十分っていうか明らかに過剰だと思うけど、まぁ衛兵さんがこらーって言ってこないならセーフなんだろう。


 むつみさんがしゃがみこんで、レンジャーさんを縛っていたロープを解いていく。

 ……なんか向こうの猫さんが「ちぇー」って顔してる。
 結構ひどい目に遭ってたから、もう勘弁してあげて。



「おお、痛ぇ……」

 立ち上がって屈伸運動をし、折り曲げられっぱなしだった関節をほぐしていくレンジャーさん。
 半ば自滅とはいえ大変だったろうし、【妖精吐息】をサービスしておこう。

「あぁー、これ良いっすねぇ。助かります」

「いやー、よく我慢してましたねぇ」

「あー、まぁ自分が余計な事言って叱られるのはいつもの事なんで。怒らせてる側としちゃ、あんま強く出らんないっすからね」

 それはそうかもしれないけど、普通はあそこまでやられて平然としてられないと思うよ。


「ところでさっきの、どんな感じだった?」

 こっちが吹き終わったのを見計らって、むつみさんがレンジャーさんに声をかけてきた。

「ん、最後の魔力のやつっすか?」

「そうそう。ダメージは無いのよね?」

「あー、そうっすね。なんつーか、卓球の球が当たった時みたいな痛みでしたね」

 あー、あれ地味に痛いよね。
 授業でうっかり顔に直撃して、ヒリヒリした覚えがあるよ。

 ……まぁその時は、逆に相手の子が泣いてたけど。
 怒ってないのにマジ泣きで謝り続けられても、こっちが困るんだよぅ。


「なるほど、表面が痛いだけで重さは無いのね」

「それもすぐに引いたんで、あのままじゃ攻撃に使うには弱いっすね」

「まぁあれは試しに出しただけで、魔力も殆ど使ってなかったから」

 魔法使いとしてのプライドにでも障ったのか、妙な意地を張るむつみさん。
 まぁ確かに試しただけだし、ちゃんと撃てばそれなりに威力はあるんだろうけど、別にそこは良いでしょうに。


「そう言うなら、試しに白雪ちゃんにやってもらうと良いわよ」

「いや死ぬでしょ。多分っすけど」

「あー、私の場合だと、こんな感じですかね」

 すいーっと地表に下りてから、三センチほどの魔力球を生成して地面に投げ、ぶつかった所で制御を放棄して暴走させる。

 おー、相変わらず綺麗な球体に削り取れるなぁ。
 人間から見ればさっき例に出たピンポン玉がすっぽり入るくらいの、綺麗な半球状のくぼみが出来た。


「うーん、これは流石にぶつけてみようとは言えないわねぇ」

「いや死ぬでしょ」

 うん、私もやりたくない。
 人をえぐるのも嫌だし、捕まって怒られるのも嫌だし。


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