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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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499/679

499:障壁の話をしよう。

「そういえば【純魔法】はポイントで取得できないから、頑張って自力で覚えるしかないのよねぇ。便利そうなんだけど」

「そうですね。【魔力武具】は生成と維持のMPさえ何とか出来れば、活用の幅がとんでもなく広い魔法だと思います。それに【妖精】じゃ意味がありませんけど、【魔力障壁】も不意の事故に対する保険になりますし」

 それぞれのパネルを開き、引き延ばしてむつみさんに差し出す。
 【魔力弾】は使ってないから知らない。
 使う事も無さそうだし、他の人に任せるのだ。


「へえ、良い魔法ねぇ。でも【魔力障壁】の意味が無いっていうのはどうして?」

「物理攻撃は受けるダメージが大きすぎるんで、軽減したってどうせ即死ですから。百の威力が十になったとしても、こっちの耐久が一しか無かったら同じ事ですよ」

 全力で障壁を張ってみても、魔法使い(お姉ちゃん)の指一本でミンチにされたし。

「ああ、なるほど。逆に魔法攻撃だったら、これが無くても無傷だものね」

「意味が有るとすれば…… 他の【妖精】と殺しあう(ケンカする)する時くらいですかね?」

 相手が同じ【妖精】なら、物理攻撃で即死させられるわけじゃないし、素の魔法防御で無効化も出来ないからね。
 まぁ普通の殴り合いなら即死しないってだけで、いろいろ手段は有りそうだけど。

 召喚士(わたし)の場合は、召喚獣にぺちってしてもらうだけで十分だよね。
 一応【妖精】の攻撃力で迎撃してくるだろうから、それからは守ってあげないといけないだろうけど。


「【妖精】のけんか…… 周りの被害がとんでもない事になりそうねぇ」

「普通なら微笑ましい場面を想像する字面なんすけど、このゲームだとマジで勘弁してほしいっすね」

 苦笑して呟くむつみさんと、うへーって顔をするレンジャーさん。
 多分、始めたら即座に両成敗されるから大丈夫だと思うよ。


「ケンカという程のものではありませんが、白雪さんに仕留められた事はありますわね」

「ん? ……あー、足にまとわりついてきた時か」

 私が直接仕留めたっていうと多分アレだよね。
 あ、太郎で窒息して遊んでた時にも、一回やってたか。

「はい。あの時は周りに被害も出ませんでしたし、微笑ましい範疇なのではないでしょうか」

「いや、それは無いわ」

 あの時カトリーヌさん、壁に叩きつけられまくって全身グチャグチャになった上に、最終的に頭の中身を地面にまき散らしてたじゃないか……
 いや、そりゃ叩きつけたのも踏み潰したのも私だけどさ。
 微笑ましさはどこにも無いわ。

 ……まぁ叩きつけ始める前なら少しは?
 私がやめろーって言ってるのが聞こえなきゃ、二匹の【妖精】がじゃれあって遊んでるだけに見えるかもしれないし。
 にしてもカトリーヌさんが私の足を掴んでまとめて、そこに顔をうずめてるっていうかなり変な状況だったけど。



「それはさておき、【純魔法】はどういう練習をすれば取れるのか、良かったら教えてもらえるかしら?」

「えーと、【魔力操作】でこんな感じに体外で魔力のボールを作って、的にでもぶつけてればその内取れると思いますよ」

「こんな感じで良いのかしら」

 私がやった通りに、立てた指の上にぽつっと魔力の玉を浮かべるむつみさん。
 おお、一発で出来るのか。

「はい。私達ならそのまま食べちゃえば良いんですけど」

「私達は食べられないものね。はい」

「いてぇーっ!? ちょっ、酷ぇっす姐さん!」

 ……なぜレンジャーさんの背中に落としたのか。
 いくら殆ど魔力を込めてないとはいえ、一応魔法攻撃だろうに。


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