挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

498/678

498:取得した話をしよう。

「でも、それじゃ結局私の使い方の話は参考にならないわねぇ」

(あね)さん、もっぱら攻撃担当っすもんね」

「そうなのよ。実践しちゃうと大変な事になっちゃう」

 いや、聞いてすごいなーとか思ったとしても使ってみたりはしないんで、そこは問題ないけどさ。


 しかし、やりはしないけど実際の所、もし暴れようと思ったら【妖精魔法】だけで十分なんだよね。
 【妖精魔法】っていうか【白の誘惑】。
 ああ、まき散らすなら【灼熱旋風】も有った方が良いのかな?

 自動で湧いて出る粉に何かしらの効果をセットして、翅をバタバタさせながら人混みを飛び回るだけで、半径二メートル以内に生きた人間が居なくなりそうだし。
 【石化】や【麻痺】とかの毒系の効果どころか、弱めずに吸わせたら【沈静】とかの本来治療に使う効果でも、効果が強すぎて即死しちゃいそうだもんなぁ。
 まぁそのせいで迂闊に使う事も出来ないんだけどさ。


 ……そう言えば効果の中に「腐敗」とか有ったな。
 石化があの有様なんだから、下手したら吸い込んだ瞬間に全身がドロッと溶けて骨だけになったりしそうで怖い。

 効果が即効性過ぎるせいで、直前に通った【妖精】が犯人だとすぐにバレて射殺されそうなのが問題だけど、まぁそれは他の魔法の方がもっと判りやすいし。
 タチの悪い事に発動していても見た目では殆ど判らないから、露骨に怪しい動きさえしてなきゃ、ばら撒き始める前に阻止って事もほぼ出来ないだろう。

 まぁ言うまでも無くコレットさんとかジョージさんみたいな、何桁か実力が違いそうな人が居れば別だけど。
 なんていうかあの人たちが近くに居たら、やってやろうと頭で思った瞬間に殺されそうな気がするし。



「白雪ちゃん達は、魔法スキルはどのくらい習得してるのかしら?」

「多分、基本的な物は大体覚えてると思います」

 一覧をパッと見て、取れそうな魔法を片っ端から取っていったし。

「覚えている魔法で基本でないものと言えば、【空間魔法】に【純魔法】、それと【血肉魔法】あたりでしょうか」

 あ、カトリーヌさんが補足してくれた。
 ところでぴーちゃん、今はむつみさん怖い顔してないけど、いつまで私の背中に隠れてるの?
 引っ付かれてるとふかふかで気持ち良いから、別に良いけどさ。


「へえ、凄いわねぇ。私ももう少し取りたいんだけど、他にも色々取ってるからポイントが足りなくて」

「あー、そっか。ポイントで取ろうと思ったら、覚えた他のスキルのレベルを上げて、貯めていかないといけませんもんね」

「あら、普通はそうよね?」

「いやその、なんというか…… 私たち、【妖精】の種族特性のおかげで魔力が関わるスキルなら、ちょっと頑張ったら自力で取れちゃうんですよ」

「それは魔法使いとしては、とても羨ましいわねぇ……」

 頬に手を当て、言葉の通りの良いなぁといった顔になるむつみさん。
 まぁ自力習得だとポイントがもらえないから、魔力の関係無いスキルを一杯取りたければ普通に頑張らないといけないんだけど。


「そういえば白雪さん、今までポイントをお使いになった事が無いのでは?」

「……キャラクター作った時だけかも」

 必要に迫られる事が無かったしなぁ。
 取得しようかと思ってた【細工】系も結局必要ってほどじゃなくなったから、自力でのんびりやれば良いし。
 ていうか多分取得したとしても、相当練習しないとシルクの方が上手だと思う。


「マジすか」

「あら、どうしたの?」

「白雪さん、キャラ作ってから一ポイントも使ってないらしいっす」

「凄い…… わけでもないのかしら? ステータスのために装備するスキルも、装備枠の分くらいは自力で取ったもので足りるでしょうし」

 うん、足りてる。
 というか普通の倍の枠があるのに、むしろ逆に溢れてるくらいだよ。

「外で戦わないなら、戦闘系や支援系のスキルもわざわざ取る必要が無いっすもんね」

 レンジャーさんも納得してるな。
 製造系も私の場合はシルクにお願いすれば済む話だし、わざわざ取る物が思いつかないんだよね。


「……よく考えたら取らなくても足りるくらい取得できるんだから、普通にそっちの方が凄いわね」

「そりゃそうっすよ」

 あっさり認めるレンジャーさん。
 うん、普通は自力で取れないからポイントを使うんだろうし、否定は出来ない。
 まぁ私が凄いんじゃなくて、【妖精】って種族が凄いだけだけどね。



「それにしても、よく【魔力感知】なんて自力で取れたわねぇ」

「触れたものから魔力を吸い取るスキルが有るんで、それで流れ込んでくる感覚を参考に頑張ったらなんとかなりました」

「それでなんとかなるものなのかしら……? でも実際に出来たんだものね」

 うん、出来たものは出来たんだからしょうがない。


「そうですわね。私の場合は吸い取る時の微弱な感覚だけではなんともならず、白雪さんの魔力を体にねじ込んで頂いてようやくといった感じでしたが」

「そういう手段も有るのねぇ。とは言っても、【妖精】同士じゃないと耐えきれずに死んじゃうみたいだけど」

「そうですね。【妖精】相手の感覚で人間に流し込んだら風船みたいに破裂しちゃいますし、気を付けてゆっくり流しても体に合わないみたいでドロドロに溶けちゃいますから」

「あらあら、怖いわねぇ。どう?」

「いや何が『どう?』なんすか! 嫌に決まってるじゃないっすか!」

「あら残念」

 自分の方を笑顔で見つめて言うむつみさんに、前を向いたまま全力でツッコむレンジャーさん。
 うつぶせだからむつみさんは見えてないだろうけど、まぁ大体察せるわな。

 そりゃ普通の人は、もしデスペナが無かったとしてもわざわざ弾けたくないだろう。
 数人ほど特殊な例が出現しちゃってるから、居ないとは言えないんだけど。


 ……しかしさっきから中継してもらっておいて今更だけど、レンジャーさんはよくその状態で普通に喋れるな。
 むつみさんがそこまで重くなかったとしても、お腹とか結構圧迫されてると思うんだけど。
 まぁなんだかんだ言っても、やっぱステータスで体は強化されてるから何とかなるものなんだろうな。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ