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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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497/733

497:魔法のお話をしよう。

「ごめんなさい、待たせちゃったわね」

「あ、いえ。どうせ暇なんで大丈夫です」

 むつみさんの謝罪に手を振って返事をし、レンジャーさんに中継してもらう。
 目の前でこんな事やってる人に逆らう度胸は、私に有りはしないよ?
 まぁ暇なのも事実なんだけどさ。


「良かった。……と言ってもさっきもこの子が言ってたけど、別段用事が有って呼んだわけでも無いのよねぇ」

 逃げようとしたのを見て、なんとなく呼んだって言ってたしなぁ。
 ……野生動物に遭遇した時に、背中を見せて逃げちゃいけないってのと似た様な感じなんだろうか。

「それじゃ、なんかお話でもします?」

「『なんかお話でもします?』って言ってるっすけど、自分としては」

「あらあら、嬉しいわ」

「あ…… いやその、うん、ごめんなさい」

「いや、良いんすよ。しょせん自分の存在感なんてそんなもんっす」

 私のせいでお仕置きが延びたっぽいレンジャーさんに謝ったけど、レンジャーさんは遠い目になってしまった。
 いや、レンジャーさんの存在感はかなり濃い方だと思うんだ。

 問題はむつみさんが更に濃い事と、私がうっかりしてるって事なんだよ。
 今更無かった事には出来ないし、なるべく早めに切り上げてあげないとなぁ……



「うーん、私と白雪ちゃん達で、わかりやすい共通の話題といったら魔法の事なんだろうけど」

 ああ、鞭で直接攻撃する練習してたけど狐さんだもんね。
 魔力を使っての人形操作も上手だったし、本来は後衛で魔法使いやってる人なんだろうな。

「けど?」

「妖精さんの魔力を考えたら、私の魔法のお話にはあんまり意味が無さそうなのよねぇ」

 指を一本頬に当て、苦笑して言うむつみさん。

「あー…… いや、そうでもないんじゃないですかね?」

「あら、そうかしら?」

「私って一般の魔法は殆ど使ってないんで、有効な使い方とか知りませんし」

「というか白雪さん、いつも属性魔法の訓練はしていますけど、終っても一覧でレベルを見るだけでスキルパネルを開く事すらしていないのでは?」

「あー…… うん、そういえばそうだね」

 最初の頃にちらっと見ただけで、途中から増えたかどうかの確認すらあんまりしてなかった。
 だって普段、【妖精魔法】と【純魔法】くらいで事足りてるもんなぁ。
 それとたまに【空間魔法】。

 後は出せれば何でも良いって事で【火矢】と【石弾】くらいか。
 石はお姉ちゃんへのツッコミにも使ってるけど。


「羨ましい話ねぇ」

「いやー、私達って脆すぎるから、外に出て戦ったりしてないもんで」

「新しい魔法を覚えていたとしても、大抵使いどころがありませんものね」

「まぁ確かに、広範囲を焼き払う魔法を覚えたとしても、街の中にずっと居たんじゃ使い道がないわねぇ」

「むしろそれは外でも使いどころが難しいと思いますけど」

 下手したら山火事になったり草原が火の海になるよ。
 そんな事になったら最悪、というか大抵誰かが巻き込まれるだろうし。

 まぁ【妖精】の場合は範囲が狭くなって、焼き払うどころじゃなく溶けるか蒸発するかって事態になりそうだけど。
 どっちにしろ町中でやったりしたらジョージさんに仕留められてしまうよ。

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