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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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496/673

496:お仕置きされよう。

「あーっと、その、なんだ。し、白雪さん達を待たせちゃってるっすよ」

 あ、こっちを持ち出してとりあえず今ひどい目に遭うのを回避しようとし始めた。

「あら、でもカトリーヌさんは楽しそうよ?」

「その人めっちゃ有名なド変態じゃねーっすか!」

 羨ましそうな顔してるカトリーヌさんを見て言うむつみさんに、ハッキリと反論するレンジャーさん。
 うん、まぁ知ってるよね。

 【妖精】になってからも私を巻き込んで、ちょいちょいやらかしてるし。
 あと今大きい声でド変態とか言われて、ちょっと嬉しそうな顔してるし。


「でも、待たせちゃ悪いっていうのは事実ねぇ」

 少し猶予が出来たと思って、ほっとした顔になるレンジャーさん。

「それじゃ私が白雪ちゃん達とお話する間、お仕事頑張ってねぇ?」

「えっ」

 むつみさんが可愛らしく「えいっ」と言いながら、横向きになっていたレンジャーさんをひっくり返してうつぶせにした。
 ……ほっと出来たのは一瞬だけだったな。


「ふぅ」

「あだぁっ!?」

 うわー、ひどい。
 手足をまとめて縛った所の上に、むつみさんがドスンと座っちゃったよ。
 一応指が折れたりしない様に気を付けてはいるんだろうけど、かなり辛いだろうなぁ……


「いてててっ、ちょっ、重っ、でぁぁーっ!?」

「あらあら、失礼な椅子ねぇ。座り心地も悪いし」

 とても良い笑顔で、お尻をぐりぐり動かすむつみさん。
 言葉からして、座りが悪かったから調整するのとお仕置きとをまとめた動きかな?

 しかしレンジャーさん、なぜ要らん事を言うのだ。
 いや、考えて言ったわけじゃなくて、つい反射的に口に出たんだろうけどさ。
 軽い人でも数十キロはあるんだから、背中にドスッと乗ってくれば重いに決まってるし。



「うーん、どうしても少し収まりが悪いわぁ? まったく、使えないわねぇ」

「そりゃ、俺は椅子じゃないっすからね……」

 困った顔になって立ち上がるむつみさんと、ぐったりしつつも反論するレンジャーさん。
 いやー、まだ安心するのは早いと思うんだよ。


「あら、君は出来は悪いけど、立派な椅子よ? 私、『白雪ちゃんとお話する間』って言ったわよね?」

「えっ」

 うん、やっぱりね。
 立ち上がったむつみさんが鞄から綿の詰まったクッションを取り出して、そっとレンジャーさんの上に置いた。

「んっ? っうぐぇっ!?」

 ……あれ折れてない?
 今度はクッションが間に有るからなのか、まっすぐ立った状態から脚の力を抜いて、勢いよくレンジャーさんの上に落ちていったんだけど。
 あ、回復魔法使ってる。
 そうか、ちょっとくらい折れてもゲームだから、魔法ですぐに治されるのか……


「ひでぇっすわ……」

 クッションのおかげで良い感じになったのか、お尻での攻撃が収まった所でレンジャーさんの口から言葉が漏れる。
 うん、正直これで反撃分は使い切ったんじゃないかと思う。

「君は普段から要らない事を言い過ぎなのよ。いい加減懲りなさいな」

「そこは反論できないんすけど」

 出来ないんだ。
 まぁうん、多分ちょいちょい言わない方が良い事を言っちゃってるんだろうなぁ。
 だって他の人もまったく止めようとしないし。

 むしろあっちで剣の素振りしてた猫のお姉さんとか、レンジャーさんが足首を縛られてたあたりからランニングの準備運動みたいな事してたし。
 あれ絶対むつみさんの代わりに引きずって走ろうとか思ってたでしょ。

 レンジャーさんかなり良い人っぽいのに、失言のせいで敵が多いのか……?
 嫌われてるって感じでは無いけど、周りの皆からお仕置きの機会を窺われてそうな気がするぞ。

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