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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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495/677

495:墓穴を掘ろう。

「よし、っと」

 レンジャーさんの足首をしっかり縛り終えて、パンパンと手を叩くむつみさん。
 迂闊なツッコミは身を滅ぼすんだな。うん。

「とりあえず転びたくないんで座らせてもらうっすよ」

 そう言って、足を揃えたまま器用にその場に座るレンジャーさん。

 ていうかレンジャーさん、バランス感覚凄いな。
 立ったまま両足首を固定されてごそごそされてたのに、支えも無しにじっと立ったままだった。
 よく考えたら両足を縛るって、普通なら倒れた状態でやる様な事だよね。


「えいっ」

 あ。

「おわぁっ!?」

 レンジャーさんが腰を下ろしきる直前に、むつみさんが足に繋がってるロープを勢いよく引っ張った。
 うん、そりゃ流石に転がるよね。

「あっはっは。無様ねー」

「いやいや、今ので転ばないとか無理っすよ……」

 レンジャーさんを指さして、すっごい楽しそうに笑うむつみさん。
 うん、とても良い笑顔だな。

 あとカトリーヌさん、こっち見るんじゃない。
 こういうのは多分ラキの担当だから。



「こうなる前にこの人からは逃げた方が良いっすよ」

「少なくとも、今の状況は自業自得なのでは……」

 こそっとこっちに囁いてくるレンジャーさんに、カトリーヌさんが困った様な笑顔でツッコミを入れる。
 うん、まぁ年齢関係は、地雷としては割とポピュラーだよね。


 ……しっかり聞こえてたらしく、頬に手を当てて「あらあら」と呟いて追加のロープを取り出すむつみさん。

「反省してますんで首は勘弁してほしいっす」

「大丈夫よぉ? 私だってPKしたいわけじゃないから、安心して良いわ」

「いや安心とか無理っすから。死ななきゃ良いってもんじゃないっすから」

 優しい声で言いながら、座っていたレンジャーさんを横から押して転がし、うつぶせに倒すむつみさん。
 レンジャーさん、物理的な抵抗はしないけどとりあえず口は動かすんだな。


 まぁ追加で後ろ手に手首もしっかり縛られて、安心できるわけがないよね。
 あ、手首を縛ったロープを引っ張って、足のロープの根元に繋いだ。
 うわー、無理矢理のけ反らされて、そのまま放っておかれるだけで結構辛そうだな。


「よーし」

「これまともな受け身すら取れねーんすけど」

「あらあら、困った子ねぇ。あまり贅沢を言っちゃダメよ?」

「うぅ…… これがセーフだってんだから、運営のさじ加減がマジで解んねーっすよ」

「うふふ。それだけの暴言だった、って事でしょう?」

「さっきのがこの後の出来事まで許されるレベルの暴言になるって事は」

「あら、思ったより欲が無いのねぇ」

 ニィィ……と目を細め、口角を吊り上げていくむつみさん。

 あ、これ死んだな。
 いや死んだ方がマシな感じにされるのかもしれないけど。
 今の、『命が要らないだなんて』って事だよね。

 なんで自分から反撃の許容範囲をどんどん広げていくんだ、レンジャーさん。
 ていうかぴーちゃん、私を盾にするんじゃない。
 私だって怖いんだぞ。

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