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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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492/729

492:名前に戸惑おう。

 とりあえず入り口に居ても仕方ないので、お姉さんの言う通り中に入って閉めてもらおう。
 私たちが通過したのを確認してから、パタンと閉じてこちらを振り向くお姉さん。

「ぴゃっ!?」

「あ、待って、逃げないでー。うそうそ冗談、なーんにもしないから大丈夫よー?」

 そりゃそんな「かかった……」みたいな顔で振り向いたら、ぴーちゃんだって逃げようとするよ。
 いや、まぁ顔の事とか言うと私やぴーちゃんも、全然人の事言えないんだけどさ。


「ぴぅ……」

 戻ってきたは良いけど、あのひとこわいとばかりに私の後ろに隠れるぴーちゃん。
 ジェイさんの時もだけど、召喚獣としてそれはどうなの。
 多分本当に手出しして来たらちゃんと前に出てくれるだろうし、可愛いから良いけどさ。

「あらあら、嫌われちゃったかしら?」

 困ったわねぇといった感じの顔で笑うお姉さん。
 嫌ってはいないと思うけど、とりあえず怯えてはいるよね。



「自業自得じゃないすか?」

「君は黙って通訳してれば良いの」

 うわびっくりした。
 お姉さんに意識を向けてたからか、静かに近づいてきたお兄さんに気付かなかったよ。

 この人、さっき匍匐前進してた人か。
 あ、肘と膝の所に金属製のプロテクターを付けてあるんだな。

 まぁそうでもしないと、あれだけ高速で這いずり回ってたらすぐに破れちゃうか。
 よく見たら肘の方は表面がデコボコっていうか、小さな突起をいくつもくっつけた様な形をしている。
 滑るのを防ぐスパイクみたいな物かな?

 ……しかし当然と言うかなんと言うか、めっちゃ砂まみれだな。


「黙ってちゃ通訳できんでしょ」

「はーいはい」

 お兄さんのツッコミというか揚げ足取りを、どうでもいいとばかりに手を振って受け流す。
 うん、まぁ確かに黙ってたら伝えられないな。



「えーっと」

「あ、すんません。白雪さんとカトリーヌさん、でしたよね」

「あ、はい。【妖精】の白雪です」

「同じく【妖精】のカトリーヌですわ」

「うっす、よろしくお願いします。自分はレンジャーくんっす」

「あ、よろしくです。……えっと、それは『くん』までがキャラ名って事で良いんですか?」

 召喚獣にぴーちゃんって名前をつけた私がツッコむのも変な話だけど。


「うぃっす。まぁつけなくても全然構いませんが、一応そういう事っすね」

「よろしくお願いします、レンジャーくん様」

「いつもの事だけど『くん様』って変な感じだなぁ」

「くんさんとか良くありますし、そういう名前にしたのはこっちっすからねー」

 はっはっはと笑うレンジャーさん。
 まぁそうなるのは承知の上で付けた名前だろうし、気にしてたらきりが無いか。


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