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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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490/672

490:塀から覗こう。

 見えないジルさんにばいばーいと手を振って、北の方へ当てもなく進んでいく。
 通った事無い道通るのも良いかもなーと思うけど、無意識に同じ道を通ってるなぁ。
 まぁ安全っていう面ではその方が良いんだけども。

「おや、訓練場の裏に出ましたね」

「ここは裏からでも判りやすいよねぇ。ちょっと上から覗いてみる?」

「せっかくですし、それも良いですわね」

「訓練してる人の邪魔にならない様に、見つかったらサッと引っ込んで退散しよう」

「ぴゃっ」

 カトリーヌさんに言ったらぴーちゃんから元気なお返事が返ってきた。
 まぁカトリーヌさんにも聞こえてるし頷いてるから問題は無いけど。


 そっと塀の上に手をかけて覗き込んでみたけど、あんまり人が居ないな。
 弓で射撃練習してる犬族のお兄さんに、長剣の素振りをしてる猫のお姉さんに、なんか凄いスピードで匍匐前進してる人間っぽいお兄さん。
 ……いや、なんなんだあれは。

 両手で顔の前に長剣を横にして持った状態で、肘と膝……というか膝から先で、器用にごそごそ進んでる。
 胴体は少し浮かせてるみたいだな。

 まぁスピードのせいでごそごそって感じでは無いんだけど。
 土煙が上がる匍匐前進って何だ。



「あら、素敵ですわね」

「えぇ……? って違うのか」

 確かに凄いけど、と思ったらカトリーヌさんは違う人を見ていたらしい。
 誰の事だろう?


「えー……」

 カトリーヌさんの視線の先を見てみると、なんか見た事のある狐のお姉さんが、とんでもない長さの鞭を振るっているのが見えた。
 見えたって言っても速過ぎて殆どの部分は見えないんだけど、なんで鞭なんだ……

 っていやいや、ネタかと思ったら普通に凄いな。
 肘から先くらいの大きさの木の棒が、地面に落ちることも出来ずに宙を舞い続けてるよ。
 射程外に飛んで行きそうになったら器用に巻き付けて、飛んで行かない様に引き戻してるし。

 いくらゲームの補正が有りそうだって言っても、凄い技術と集中力だな……
 ただあれ、練習する場所に困りそうだなぁ。
 めっちゃ長いし振り回すし。

 あとカトリーヌさん、あれに叩かれたら一発で消し飛ぶだけだろうから、そんな目で見ても無駄だと思うよ。


 あ、気付かれた。
 ニコッと元々細い目を更に細めて、やっほーって感じに顔の横でひらひら手を振ってきた。
 ……うん、なんか怖いから逃げよう。

 実際に手を出してきたりはしないだろうけど、あの笑顔はなんかヤバい。
 多分カトリーヌさんと仲良くなれるタイプの人だと思う。
 ぴーちゃんも早く逃げようって顔してるし、撤収だ撤収。


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